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BIGBANGが帰ってきた

登録:2015-05-05 01:40 修正:2015-05-05 06:42
 3年ぶりにシングルアルバム『M』発表
 自虐的歌詞・PVに性的表現
 新曲LOUSER・BAE BAEチャート1位に
 韓国的アイドルのイメージ破り
BIGBANGが26日、ソウルオリンピック公園で新曲「LOSER」と「BAE BAE」を初公開し、3年ぶりに活動を再開した=YGエンターテイメントを提供//ハンギョレ新聞社

 BIGBANGが帰ってきた。G-DRAGON、SOL、T.O.P、D-LITE、V.I。 5人のメンバーは「LOUSER、一人ぼっち、強い振りする臆病者、悪いチンピラ 」(新曲「LOUSER」)と、自分たちに悪口を浴びせながら帰ってきた。 2012年『ALIVE』の発売以来3年ぶりにシングルアルバム『M』を出したBIGBANGのメンバーを4日、ソウル永登浦(ヨンドンポ)のあるホテルで会った。

 「この、梅雨時の土砂降りのような(記者たちの)タイプの音が好き。この音、本当に恋しかった」(D-LITE)。大衆的人気とカメラのフラッシュの世界で生きていくアイドルグループ。長い間スランプに陥った彼らは、自分たちの言葉を書き取るために記者たちが叩くキーボードの音を楽しんでいた。SOLは「時間が経つにつれて、負担が大きくなった」とカムバックが遅れた理由を説明した。 G-DRAGONも26日、ソウル蚕室(チャムシル)で開かれたカムバック公演で 「スランプがひどかった」と明らかにした。

 もっと新しく、もっと強くなければならないというアイドル世界の強迫観念を、BIGBANGはいかに乗り越えたのか?

 1日に発表した『M』のタイトル曲「LOSER」と「BAE BAE」は、韓国国内の主要な音源サイトチャートでそれぞれ1位と2位となり、iTunesの10カ国のチャートで1位を占めた。今回のカムバック曲はチャート以上の意味がある。 「LOSER」の自虐的な歌詞、直接的な性的表現を前面に出した「BAE BAE」のミュージックビデオは、韓国的アイドルのイメージを自ら破ろうとする挑発として受け止められるからだ。

 音楽評論家キム・ユナは「BIGBANGの大きな長所の一つは、他のアイドルとは違って、性的なもの迷わず取り上げるという点にあるが、今回の「BAE BAE」で、そのまま表現された。自分たちを戯画化しながら楽しむ官能の世界に人々を引き込む」と指摘した。D-LITEは「いかすビデオにしたかった」と一言でまとめた。ミュージックビデオでは、SOLが馬に乗って登場し、T.O.Pが女性に注射器を振りまき、大福もちがくっつく場面が出てくる。 「これらの場面が、人々が考えるような性的な意味なのか」という質問に、G-DRAGONは「とても私の口からそうとはいえない」としながらも、「想像している時が一番エロイと思う。自分の部屋で人知れずする想像ではなく、私たちと同じ世代の男性のファンタジーを描きたかった」と語った。BIGBANGのメンバーたちは、歌詞と曲はもちろん、ミュージックビデオもメンバーたちが直接構想したものだと再三強調した。

 G-DRAGONはまた、自らを余剰と称する「LOSER」の自虐的歌詞についてこう説明する。「私達が何もかも手に入れた人に見えるでしょう。ところが、例えば、東京ドームで5万人の観客の前に立ってから、ホテルに帰ると、部屋ではみんな一人なんです。現実と舞台とはかけ離れています。人はみんな同じです。このような虚しさを自らに対する慰めとして言ってみたかったです」

 これまでのアイドルの辞書には、愛と別れを除いた他の項目はほとんど見つからなかった。男性アイドルの性的ファンタジーのようなものは、なおさらなかった。善良な美少年の世界であるアイドルに、急に大人の言葉を引っ張ってきたBIGBANGは記者会見の最後にこう言った。「それぞれの性格からして、私たちは子供たちです。まだ子供でありたいと思っています。そうだからこそ、音楽を続けられるという考えを持っています」(G-DRAGON)。今年でデビュー10年目のBIGBANGは、成長してはならないアイドルと大人でなければならアーティストの境界に立っている。

 BIGBANGは今回のアルバム『M』を皮切りに、今後8月1日まで、毎月1日『A』、『D』、『E』のシングルアルバムを発表し、9月に完成されたアルバム『MADE』を公開する計画だ。デビューの頃、毎月シングルアルバムを出した形式を再現するように、10年目に原点に戻るという意味が込められている。

ナム・ウンジュ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-05-04 19:53

https://www.hani.co.kr/arti/culture/music/689741.html  訳H.J

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