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鯨だ鯨だ 蔚山海上 そわそわ

原文入力:2009-04-27午前12:00:20
5月 ‘鯨祭り’ 観鯨船に軽飛行機まで登場
先史村・盤龜臺壁画など周辺見どころも豊富

キム・グァンス記者

←去る13日、鯨海旅行船(探求5号)が本格運航を控えて行った1次示範運航で発見されたセミ鯨の群れが泳ぐ姿。この日蔚山近海10マイルの海上で1500余匹のセミ鯨の群れが発見された。蔚山南区庁提供

蔚山近海10マイル海上。コク鯨が子を産むために移動する経路である蔚山コク鯨回遊海面(天然記念物126号)に沿って朝9時から東海を巡回査察した軽飛行機が鯨観察船‘探求5号’(鯨海旅行船)に緊急連絡をした。近くに鯨の群れが出没したということだ。400人余りの乗客を乗せた探求5号は鯨を見るために朝、蔚山南区,長生浦埠頭を出発した。軽飛行機が知らせた側に移動した探求5号は群舞を踊るような数千頭の鯨の群れに出会うことができた。乗客たちは船を追いかけるように泳ぐ10~20mのコク鯨を見て感嘆の声をあげた。

来月14~17日、蔚山では ‘神話の中の蔚山鯨,復活を夢見る’ という主題で繰り広げられる鯨祭りで見られる風景だ。祭りの期間中、天気さえ良ければ鯨に会うことができる。鯨祭り主催側では鯨観光船のために2人用軽飛行機を飛ばす。軽飛行機は15~17日の三日間、朝9時から2~3時間、無線で鯨の群れの位置を常に知らせる。鯨祭り推進委員会チャン・テホ事務局長は「5~6月に鯨が最も多く発見されるが、軽飛行機が空中で位置を知らせれば鯨を見る確率は90%以上になる」と話した。

鯨を見るのは難しいが、現代重工業・現代自動車工場と精油工場など蔚山公団の夜景を海から見て、船上音楽会を楽しみたいなら15~16日夕方7時30分の最終船に乗れば良い。料金は1人当り1万5000ウォン~2万5000ウォン。3時間の航海で、海の上から鯨と美しい夜景を見物できるので料金もそれほど高くない。

←蔚山鯨祭りの主要行事、および行ってみる価値のあるところ

陸地に戻った後は、鯨観光船が停泊する長生浦埠頭近所で営業中の30ヶ所余りの食堂でドラマ<大長今>で主人公大長今が王様に海の牛肉だと紹介した鯨肉を味わうことができる。鯨肉刺身が好みに合わなければ鯨肉にもやしを入れて煮たをいただくのも良い。鯨肉をちょっと安く味わおうとするなら長生浦埠頭近所の鯨博物館広場に用意される食べ物市場を訪れれば良い。

鯨観光船に乗り鯨肉まで味わった後には、家族と共に多様な祭りを楽しめば良い。昨年までは主舞台が長生浦だけに用意されていたが、今年は太和江の水辺にも舞台を設置し五つの特別プログラムを用意している。

代表的なものは16日夕方8~9時、太和江の上で一回行われる先史時代の鯨取り再現行事だ。この行事は6000年前に先史時代の人々が高さ3m,幅10mの岩壁に生活像を刻んだ盤龜臺壁画(国宝285号)に鯨の絵58点が登場することから着眼され。部族の少年が村の掟を破り愛に陥った少女を得るために鯨取りに出たという話(フィクション)を加味した。

出かけたついでに文化遺跡も見たければ、太和江から車で30~40分余りさらに行き盤龜臺壁画と川前里刻石(国宝147号)を見物し、昨年5月に門を開いた壁画展示館を訪れるのが良い。また鯨に対する全てのことと1986年商業捕鯨が禁止される前まで我が国捕鯨の前進基地だった長生浦の過去の姿を見たければ鯨博物館を訪ねれば良い。

キム・ジンギュ蔚山鯨祭り推進委員長は「蔚山鯨祭りは今年から鯨韓国船就航により鯨に関する全てのものを楽しめる五感満足祭典に進化した」として「台湾の観光客が鯨祭りを見たいと連絡してきたり、米国ABC放送局が取材を要請するなど外国でも関心が広まっている」と話した。

蔚山/キム・グァンス記者kskim@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/351737.html 訳J.S