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[社説] ナ・ギョンウォン候補、これでも道徳性を語る資格があるか

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/501474.html

原文入力:2011/10/19 19:22(1122字)


ナ・ギョンウォン ハンナラ党ソウル市長候補はこの間、私学財団所有主である父親を巡る疑惑が提起されれば「今回の選挙は私の選挙なので父親と関連した疑惑に対してはいちいち対応しない」と言ってきた。だが明らかになった情況を見れば、ナ候補の主張は甚だしく説得力に欠ける。単純に父親の不正疑惑ではなく、ナ候補自身の道徳性と関連した疑惑が続々と明らかになっているためだ。

ナ候補を巡る道徳性問題の中でも最も深刻なのは、彼女が国会議員という職位を私的な利害関係に活用したという疑惑だ。チョン・ボンジュ前民主党議員は「ナ候補が2005年の私立学校法改正議論当時、父親が理事長であるホンシン学院を教育部監査から外して欲しいと当時国会教育科学技術委委員だった自分に請託した」と暴露した。ナ候補側はチョン前議員に会った事実は認めながらも 「父親の学校で全教組教師が提起した問題は事実ではないという点を説明しただけ」と請託事実を否認している。しかし‘請託’という言葉を具体的にしなかったから請託をしたことにはならないと主張するのは牛さえ笑う。相手党議員の事務室を異例的に直接訪ねたことからして訪問の目的が何であったかを察しさせる。


その上‘ホンシン学院は監査対象ではなかった’というナ候補の主張とは異なり、この学院はかなり以前から‘問題財団’に指定されてきたことが明らかになった。ホンシン学院は16代国会の時にも国会から監査資料提出を要請されたが最後まで資料提出をしなかったという。さらに会計帳簿など監査資料を燃やしたこともあるというのがチョン前議員の主張だ。


ホンシン学院所属教師たちがナ候補に政治後援支援金を出していたという事実はより一層驚くべきだ。私立学校教師たちが財団の顔色を伺わざるを得ない境遇だということは世の中皆が知っている。弱者の境遇にある教師たちが有形無形の圧力のために後援支援金を出した可能性が高いと見るのが常識的だ。 ハンナラ党は全教組教師が民主労働党に1万~2万ウォンの後援支援金を出したことさえ法律的に問題にする政党だ。 ナ候補が教師たちから政治後援支援金を受け取ったことをより一層破廉恥に思わせる所以だ。ナ候補はホンシン学院理事長の娘であるだけでなく、2001年から今日までこの学院の理事として在職中でもある。これ以上‘父親の問題’という弁解をせずにこういう疑惑に率直に答えることを望む。


原文: 訳J.S