原文入力:2011/07/20 19:28(1664字)
3次‘希望のバス’リレー寄稿②イ・ドフム漢陽(ハンヤン)大教授
1・2次に続いてまもなく3次希望のバスが出発予定だ。 私たちはなぜ皆 忙しい日程を差し置いてそこへ走って行き、時にはどしゃ降りのような雨に降られて、時には痛い催涙液を全身に浴びて、時には熱いアスファルトの上で暴炎に耐え抜いてまんじりともせずに夜を明かすのか。
教授3団体(民主化のための全国教授協議会・学術団体協議会・全国教授労組)は希望バスに積極的に参加する一方、韓進重工業事態を巡り二度のセミナーを開いた。 その結果、この会社で行った整理解雇が‘緊迫した経営上の必要’には該当しないため基本的に無効という結論に至った。 造船業は現在好況期であり、この会社は2010年だけで2014億ウォンの営業利益を上げた。累積営業利益率は三星重工業・大宇造船・STX等 同一業種造船会社の二倍に達する。2010年12月には人員削減を通知した翌日,
174億ウォンの株式配当を行った。会社側は影島造船所の受注実績が‘0件’としながら経営上の理由を挙げるが、去る6月27日に労組と労使合意をした直後にコンテナ船4隻(2億5000万ドル)と軍艦2隻を受注した。したがって‘影島造船所の受注0件’も整理解雇をするための拙劣な見せ掛けに過ぎなかった可能性が大きい。
こういう卑劣な資本と不正に抵抗しようと人々が自分の金を出し、各々大事な週末を返上して釜山に集まった。 双龍自動車と才能教育の解雇労働者、半額授業料デモ現場にいた大学生ら、そして障害者と同性愛者らも集まった。 新自由主義体制により苛酷に収奪され現政権の野蛮と独断のために暮らしの平安を奪われた人々が集まったのだ。 今900万人に及ぶ非正規職労働者が同じ仕事をしても正規職の2分の1の賃金を受け取り、いつ首を切られるかも分からない不安の中で暮らしを延命している。故に韓進重工業事態は影島造船所を越え、韓国非正規職労働者らの労働権と人権に関する問題であり、希望バスは新自由主義の犠牲になって苦痛を受ける人々の抵抗の象徴だ。
韓進重工業と類似の労働弾圧は双龍自動車、コルト・コルテク、キリュン電子、光州キャリア、バレオ空調コリア、オーチス、柳成企業で反復された。 熱心に仕事をした罪しかない労働者が、突然に路頭に追い出され、時には委託警備員や警察からあくどい暴力を受けた。 双龍自動車だけで何と15人の解雇者が死以外の方法を考えられないままに命を絶った。結局、野蛮な資本と対抗して闘争する主体は労組であり、助力者は市民の連帯だ。 この局面で韓進重工業労組までが資本と国家の無慈悲な暴力に敗北してしまうならば、韓国労働運動の未来は暗い。 韓進重工業闘争は21世紀韓国労働運動において絶望のどん詰まりであり希望の序幕であろう。
85号クレーンで190日を超えて籠城中のキム・ジンスク民主労総釜山支部指導委員と彼女に従う労働者は死に追い込まれる直前の状態で戦いを継続している。 84号クレーンを修理してマットを敷くなど会社側は強制鎮圧準備をしており、強制鎮圧が始まればキム・ジンスク氏は本当に飛び降りるだろう。 この状況で市民まで沈黙するならば破局は火を見るより明らかだ。
故に希望バスは単純に野卑な経営者側に圧迫を加え崖っぷちで命をかけて闘争している‘塩の花’に希望をあたえる行為だけではない。 これは苦痛を受ける人々と共感の連帯を形成する正義の実践であり私たち自らが不正には沈黙せずに抵抗する主体として新たに立つ、すなわち自己を取り戻す行為だ。 希望バスは弱者の苦痛に共感する人々の正義の連帯だ。 弱い者の苦痛に対し自身の苦痛のように共感し連帯を形成する その場に神がいる。
原文: https://www.hani.co.kr/arti/opinion/because/488244.html 訳J.S