原文入力:2011-01-11午後08:27:07(843字)
よく調べればトンカツは政治の産物だ。日本を近代国家として発展させるためには国民の体形を向上させることが急務と判断した明治天皇は、1872年 何と1200年間 国法として守ってきた肉食禁止令を解禁する。肉食解禁に反対する側の刺客が宮中に乱入し激烈な批判論が激化する中でも 彼は模範を示すために宮中のディナーにフランス料理を導入し、臣下たちと共に上野公園の洋食堂 精養軒に自ら出て行き肉を食べる手本を示すなど色々な努力をつくす。そのような過程で肉食に容易には適応できない庶民たちのために開発された食べ物がトンカツだ。
遡れば豚カツは西洋のpork cutletやWiener Schnitzelなどから始まったものだ。日本でも初めはcutletの日本式発音である‘カツレツ’と呼んだ。1895年に日本で最初にポークカツレツの販売を始めた東京の煉瓦亭は今でも同じ名前でそのメニューを出している。草創期のカツレツは今の分厚い豚カツとは違い薄い豚肉を少量の油で炒めたもので、ウィンナ シュニッツェルに近い形だった。そうするうちに1929年に上野ポンチ軒の料理人 島田信二郎が厚い豚肉を油で揚げる今日のトンカツを作り、豚肉を意味するトン(豚)とカツレツのカツを取って命名したという。<とんかつの誕生>の著者 岡田哲はトンカツという名前がpork cutletからポークカツレツ、豚肉カツレツ、トンカツレツを経て定着したものと推理している。
今は堂々たる日本代表食に位置を占めたトンカツは、為政者の庶民に対する愛情が隠れている食べ物だ。ソウル、水下洞のFERRUMタワーの あんず は日本から調理法を持ってきた高級トンカツ専門店だ。
イェ・ジョンソク/漢陽大経営大学長
原文: 訳J.S