原文入力:2011-01-10午後08:54:57(912字)
見えない所で黙々と働いた清掃労働者たちの怨念の声があふれている。多年にわたり汚れ仕事を引き受けてきた仕事場から一日で追い出される彼らの佗びしいうめきだ。昨年末。東国大では60~70代の高齢者を含む労働者数十人が契約解約に対抗し占拠座り込みを行った。彼らが年初に雇用継承の約束を受け取るや、今度は弘益大で同様な紛争が起きた。100人以上の労働者たちが一日で働き口を失いそうになった。ソウル プレスセンターでも清掃労働者の解雇問題が問題になっているという。
清掃労働者たちはどんな労働者より劣悪な境遇にいる。低賃金に加えて用役業者所属の非正規職、中・壮年層女性たちが中心ということが一般的な特徴だ。こういう脆弱な境遇なので、これらの人々が体験する苦痛は並大抵ではない。あたかも透明人間のように声も出せず、人間扱いなどは期待してもならない。ひっそりと静かに清掃し、休んだり食事する時も眼に触れてはならない。これまではそのようにすれば契約が延び雇用が継承されながら働き口を守ることができた。
労働者たちが我慢しきれず労組を作り最小限の人間扱いを要求し始めると、すべての事情が変わった。これらも人々にもどってきたものは用役契約の解除だ。清掃労働者たちにとって契約解除はすなわち解雇だ。東国大や弘益大はもちろん、最近問題が広がった大学らもほとんど同様に対応した。清掃労働者らの基本権さえ認めない野蛮なやり方だ。
清掃労働者問題は最早 当事者たちだけに任せる状況ではない。労働人権次元で政府の介入が必要な時点だ。最も至急なのは最小限の勤務条件が保障されるよう関連当局が指導・監督を強化することだ。清掃労働者たちの雇用を安定させる方案も考えなければならない。最近ソウル、冠岳区が環境美化員の勤務条件改善のために清掃行政に‘準公営制’概念を導入することにしたことは手本とするに値する。
原文: 訳J.S