本文に移動

[社説] キムチの漬け込み 支障なきよう 野菜需給対策 立てねば

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/441515.html

原文入力:2010-09-29午後08:07:03(1133字)

ダイコン・ハクサイ価格が天井知らずに暴騰している。ハクサイ一株 1万5000ウォンに肉迫する実情だ。昨年と比較すると3~4倍も高い。こういうことではキムチの漬け込みもあきらめなければならない。政府が特別対策をたてない限り、庶民の冬構えはより一層難しくなるだろう。

野菜価格が上がったのは今年の異常気候で夏の蒸し暑さと豪雨が長期持続したためだ。また、台風コンパスが中部地方を襲い野菜と果物の作物状況に決定的な打撃を与えた。問題は野菜価格波動が以前のように一時的に終わる状況でないというところにある。夏にハクサイ・大根を供給する江原道高冷地と準高冷地域の農民たちは今年の野菜農作業をほとんど駄目にしたようなものだ。出荷量が少なくとも30%から多ければ半分近く減り、出荷される物も商品性のあるものは殆どない。当分、ダイコン・ハクサイ価格が下がることを期待するのは難しそうだ。

来月末から出荷される秋ハクサイを栽培する忠清・湖南地域はそれでも若干よい方だ。ハクサイの場合、雨のために苗を植える時期をのがし、生産量が10~15%減るだろうが、全体的な需給は改善される余地がある。しかし、これもその時まで天気が良ければという前提から出た展望だ。雨でも何度は降れば供給が悪化する可能性はいくらもある。

状況がこうであるにも関わらず政府は対応できない。天候のために野菜農作業が駄目になったことについて政府のせいにすることはできない。それも今年は類例のない異常気候であった。しかし、供給不足が予想される状況で、政府が価格安定のために適切な対策を立てたかは疑問だ。野菜価格はすでに1,2ヶ月前から急騰していた。高冷地ハクサイは夏に高温と豪雨で軟腐病が発生し作物状況が思わしくないだろうという予測は十分に可能だった。それでも政府は秋夕祭祀品の供給にだけ没頭し野菜類の需給は粗雑にした。最近マスコミの報道が出てきた後に対策をたてるとして出た。

現在の展望には来る11月、キムチを漬ける季節需給状況も非常に不確かだ。その時まで野菜価格暴騰が続くならば、国民は来年春まで食べずに持ちこたえるしかない。必要なら中国からの輸入を増やしても至急に価格を安定させなければならない。一般消費者だけでなく、給食・加工メーカーまで経営難をむかえているためだ。1日に発表される政府対策が曖昧な表面なめ式ではなく実効性ある対策になることを期待する。

原文: 訳J.S