原文入力:2010-08-20午後09:14:28(1122字)
イ・ジェフン知識経済部長官候補者に対して提起された道徳性疑惑はいちいち数え上げるのが難しいほど多いが、その中でも箱部屋投機とキム&チャンから受け取った巨額の給与問題だけは見過ごせない。他の所でもなく箱部屋にまで投機の手をのばしたことは専門投機屋も顔負けである上に、退職後直ちに巨大法律事務所のふところに抱かれ巨額を得ていた点も高位公職者の身の振り方として相応しくないためだ。彼が人事聴聞会でどのように解明し謝るかが関心の焦点になったのもこういう脈絡からだ。結論から言ってみれば、彼の誤った行為に劣らず、解明と謝罪もやはり落第点を免れなかった。
箱部屋投機に関して昨日、イ候補者は口では‘申し訳ない’として頭を下げた。だが、その言葉には真の後悔や自責の念は感じられなかった。いったい何を謝るのかということからしてあやふやだ。彼は単に「心配をおかけして申し訳なく思う」と言っただけだ。庶民の困難までも活用して財産を増やしてきた誤りを認めたり謝ったことでは決してなかった。
イ候補者は箱部屋投機について相変らず "老後の備え用" と言い逃れた。オフィステルと商店などを3ヵ所も持っている財力家が、老後の心配のために箱部屋に手をつけたと主張するとは開いた口が塞がらない。家の一間、預金の一銭もない大多数の庶民たちが、こういう解明をどのように受け入れるのか気になる。その一方で彼は「長官に任命されれば親庶民政策を展開する」という言葉を繰り返した。一生を‘反庶民’で生きてきて、突然‘親庶民’に改過遷善するという彼の約束がおぞましい。
キム&チャンに勤め、わずか15ヶ月間に5億ウォン余りを受け取った点に対する解明は、より一層呆れ返る。イ候補者は大型精油会社のLPG販売価格談合課徴金処分取り消し訴訟に関与したことがないばかりでなく、他の具体的事件に対しても諮問をしたことがないと強弁した。単に経済の流れと方向に対し助言をしただけだと主張した。彼の識見と豊富な経験と知性がどれほど立派かは分からないが、こういう主張をありのままに信じる人はあまりいなく見える。むしろ彼が長官になる可能性をあらかじめ見通し、キム&チャンが‘先行投資’をしたという話がさらに率直な説明だろう。人生の履歴だけでなく高位公職者に要求される正直さと信頼性など、すべての面でイ候補者は長官としては不適格者と結論を下さざるをえない。
原文: 訳J.S