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[社説] 漸進的な追加 金利 引き上げ 続けるべき

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/429729.html

原文入力:2010-07-09午後08:05:35(963字)

韓国銀行金融通貨委員会が金融危機以後 初めて基準金利を0.25%引き上げた。 出口戦略に向かい初めて足を踏み入れたわけだ。 対外経済条件が不安ではあるが国内経済の回復傾向がはっきりしているという点で時期適切な措置だ。

事実、国内外経済全般の状況を考慮すれば 基準金利引き上げをこれ以上 遅らせることはできない状況だった。 何より上半期経済成長率が7%を越えると予測されている。 景気に遅行する雇用市場もやはり回復傾向を見せている。 こういう状況でマイナス成長を考慮して設定された年2%の基準金利をそのまま固定しておくことはできない。 そのような面で今回の金利引き上げはむしろ時遅しという感がある。

対外変数が不安ではある。 ヨーロッパ発財政危機の可能性が未だ時限爆弾として残っている。 米国もやはり景気回復傾向が本格化していない。 だが、世界経済が回復局面に入ったことは明らかだ。国際通貨基金(IMF)も一昨日、世界経済成長率展望を4.2%から4.6%に上げた。したがって金融危機以後を狙った金利政策の転換は当然のことだ。

ひとまず出口戦略側に方向を定めた以上、追加金利引き上げが続かなければならない。0.25%上げたというものの、現在の基準金利は国内経済成長率を考慮する時、過度に低い水準だ。 その上、来年からは物価上昇圧力が本格化することが明らかだ。政府の顔色を見て時期をのがすことがないよう、金融通貨委が一貫した原則を維持して行くことを願う。

ただし回復局面の国内経済に及ぼす衝撃が最小化されるよう、漸進的で緩やかに引き上げる必要はある。特に少しずつ伸びてきている雇用市場が萎縮することがあってはならない。私たちの経済が数字上では急激な回復傾向を見せているが、これは輸出好調による幾つかの大企業の実績好調によるものに過ぎない。 経済全般の回復傾向と見るには難しい。 雇用の大部分の責任を負っている零細および中小企業が萎縮しないよう、政策当局者らの細心な配慮が必要な時だ。

原文: 訳J.S