原文入力:2010-04-30午後07:39:30(1118字)
これは正常な国ではない。無法天下だ。法治主義は蔑視され、憲政秩序はじゅうりんされた。ハンナラ党議員らが集団的に自分たちのインターネット ホームページに全教組組合員名簿を公開して出たことは、単純に全教組つぶしや司法府揺さぶり次元を越えている。これは大韓民国憲法と民主主義体制に対する正面挑戦だ。厳しく言えば、多数の威力を借り法を無力化しようとする集団的国家変乱行為と言っても過言ではない。
裁判所がチョ・ジョンヒョク ハンナラ党議員に全教組名簿を削除しろとの決定を下すやハンナラ党は‘組織暴力判決’等の口にできない表現を動員し売り渡した。だが、実際に組織暴力的行動をしているのは、まさにハンナラ党だ。組織暴力とは何か。自身の気に入らなければ群れをなして乱闘場を作り、力で解決しようとする輩だ。司法府の判断が気に入らないからと、他の議員まで群れをなし裁判所決定文を紙くずにしてしまおうとする行動こそ、まさに組織暴力の姿だ。こういう集団行動の本質には‘群れを成して違法行為を犯せば法もどうにもできない’という傲慢で狡猾な計算が隠れている。
精神がまともな国会議員ならば、裁判所決定を無視するチョ・ジョンヒョク議員を制止し正当な法手続きに従うよう忠告してこそ正しい。これが仮にも政権与党であり法と秩序を金科玉条のように前面に掲げる保守政党が見せるべき態度だ。それでもハンナラ党は反対に行った。さらに「議員らの間にチョ議員を無条件に助けようという感性的共感がある」という話まで気兼ねなくしている。‘組織暴力的3流義理’に過ぎない的外れな同僚愛だ。
ハンナラ党はもう子供たちの教育問題を口にする資格さえ喪失した。当初ハンナラ党が全教組名簿公開の理由として掲げたことは教育権の問題だった。このように教育を心配するというハンナラ党が、実際に育ちゆく世代に教えているのは‘法治主義や民主主義などは忘れろ。気に入らない判決が下されてきたら群れを成して判決不服従運動を行え’ということだ。子供たちが見ていることがきまり悪く恥ずかしい。
ハンナラ党がこういう無理を強いるのは全教組問題を継続的に争点化し、今回の地方選挙を‘アカ狩り選挙’に追い込もうとする意図だろう。こういう軽薄な意図がとられることも疑問だが、国の基本をつぶしても とにかく選挙で勝ちさえすればよいという発想が驚くべきで嘆かわしい。
原文: 訳J.S