原文入力:2010-04-02午前02:53:29(1122字)
三星電子半導体工場で仕事をし白血病に罹ったパク・チヨン氏が一昨日、23才の花のように美しい齢で亡くなった。半導体労働者支援会である‘四捨五入’が確認した20人余りの患者の中で9人目の死亡者だ。残りの患者たちもかろうじて病気と戦っており、同じ悲劇が相次ぐ可能性は今なお残る。
だが三星電子と政府は一貫して事態を無視している。業務関連性が立証されなかったという言葉だけを繰り返し、客観的な調査要求さえ拒否している。従業員、あるいは国民の死の前でこのように平然とできるのか複雑で息苦しい。
種々の状況を総合する時、半導体労働者らと白血病の関連性は否認するのが難しい。ソウル大産学協力団は昨年6月から9月まで、三星電子など半導体3社の工場6ヶ所を調査し1級発ガン物質のベンゼンを確認した。三星電子所属工場では‘フォト レジスター’という半導体工程用物質6件を調査したが、全体からベンゼンが出てきたという。ベンゼンは呼吸器はもちろん皮膚からも吸収される深刻な発ガン物質であるので詳細な調査が必要だというのが専門家たちの指摘だった。
患者の状況だけを確かめてみても、仕事との関連性を否認するのは難しい。亡くなったパク氏は高3の時の2004年12月に三星に入り、鉛溶液と化学薬品を扱って2年半後に‘急性骨髄性白血病’の診断を受けた。 以前に亡くなったファン・ユミ氏なども若くして突然白血病にかかった。元気な20代始めの女性労働者が相次ぎ白血病に罹ったことだけでも例外的な状況だ。その上、三星器興工場の生産職労働者数とその内の白血病死亡者数を比較してみれば、韓国の平均白血病死亡率よりずば抜けて高いという。半導体工場に存在する何らかの深刻な問題を疑わざるをえない。
この程度であれば直ちに精密疫学調査を行わなければならない。労災判定を受け持っている勤労福祉公団が不信を受けている状況とか、信じることのできる外部機関の参加が保障されなければならない。三星もこの間、有毒化学物質がどれくらいどのように使われたのかを公開し、誠実に調査に応じなければならない。企業秘密を前面に出し情報提供を拒否するのは穏当な姿勢ではない。これとは別に今、白血病で苦しんでいる人々に対する配慮も必要だ。三星のような世界一流を指向する企業ならば、業務関連性を問い詰める必要までもなく恐ろしい病気に罹った職員を疎かにすることは許されない。
原文: 訳J.S