原文入力:2010-02-05午後08:40:59(1092字)
国際金融市場がギリシャ発国家不渡り危険に再び漂流している。昨年11月ドバイが債務不履行(モラトリアム)を宣言し、わずか3ヶ月ぶりだ。金融危機の危険な峠は越したが、いつでも第2,第3の衝撃波が襲って来うることを示したわけだ。
世界の随所にいつさく烈するやも知れない雷管が散在している。ギリシャ以外にもポルトガルやスペインの財政赤字が危険水準にあり、アイルランドやイタリアもぜい弱な輪だ。東ヨーロッパ国家もやはり安心できない。はなはだしきは英国と中国も安全ではないとの警告が出てきている。単純に金融・外国為替だけの問題ではない。金融危機の時、多くの国が莫大な資金を注ぎ込み、その結果として深刻な財政赤字に苦しんでいる。金融・外国為替・財政、どれ一つ安心できない状況だ。
時期尚早の楽観論がまた別の危機を招くということに留意しなければならない。政府はヨーロッパ発危機がいつでも再燃しかねないという前提の下に対策を用意しなければならない。国家財政や外国為替保有額などが相対的に健全なのは事実だ。だがギリシャ発の衝撃だけでもウォン-ドル為替レートが20ウォン近く暴騰する状況だ。我が国経済が対外環境にどれほどぜい弱かがわかる局面だ。
特に生兵法としての金融規制緩和論は危険だ。金融危機の余震が去らない状況で、リスクをさらに育てるだけだ。バラク・オバマ米国大統領は最近、大型銀行の拡張を防ぎ、商業銀行と投資銀行を分離するグラス・スティーガル法への復帰を事実上宣言した。他の国々も皆、金融規制強化方案を用意している。こういう状態で我が国だけが反対に進むことはできない。政府は金融産業育成という名分の下に進行している金融規制緩和政策を全面再検討しなければならない。
長期的には財政赤字縮小対策を至急用意しなければならない。昨年、国内総生産(GDP)対比財政赤字比率は3.2%,国家債務比率は38.5%であり、比較的良好な方だ。だがここには数百億ドルに及ぶ公企業の借金と韓国銀行通貨安定基金など事実上国家借金と言える項目が抜けている。加えて政府が無理な減税政策を推進し財政赤字が急増する傾向だ。一度増えた国家債務は容易に減らしにくいというのが先進国の共通した経験だ。直ちに目の前の危険が見えないからと安易に対処し、再び危機を招くことがないことを望む。
原文: 訳J.S