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ドキドキ…57年前 ‘風紀紊乱’ だったフィギュアが…

原文入力:2010-01-04午後10:27:38
[2010バンクーバー冬季オリンピック]②初めての金メダル狙うフィギュア
世界選手権・グランプリ・オリンピック 3連敗 選手1人だけ
キム・ヨナ, 体力不振で揺れたジャンプ補完すれば

イ・スンジュン記者

















#1953年. フィギュアは‘風紀紊乱’だった。フィギュア チャンピオン イ・ヘジョンと初の女子チャンピオン ホン・ヨンミョンは凍結した漢江でペアスケーティング練習をして‘風紀紊乱’で警察に逮捕されるという騒動を経験した。

#1968年. フランス グルノーブル冬季オリンピック。オリンピック フィギュア スケーティングの舞台に韓国人として始めて出場した男1人,女2人の選手とイ・ヘジョン監督は ‘井の中の蛙’ ということわざを繰り返し言うしかなかった。当時一周半を回るシングルアクセル ジャンプをやっと跳ぶことができた韓国選手たちはオリンピック初舞台で最下位に留まった。

#2010年. キム・ヨナ(20)はバンクーバーで42年ぶりに韓国初のフィギュア オリンピック金メダルを狙う。2006年シニア デビュー後、2年連続グランプリ ファイナルを制覇し‘フィギュア神童’として自身の名前を知らしめたキム・ヨナは今や‘フィギュア女王’として全世界の氷の上を縫い歩いている。オリンピック金メダルは真のフィギュア女王のために残ったジグソーパズルの最後の1片であるわけだ。

キム・ヨナがオリンピックで金メダルを獲ればフィギュアスケーティング世界選手権大会とグランプリ ファイナル大会まで3大会で優勝することになる。これまで3大会で全て優勝した選手は1998年タラ リピンスキー(米国・28)しかいない。世界選手権5回優勝に輝く女子フィギュアの伝説ミッシェル クァン(米国・30)も到達できない記録だ。

負担感を克服し失敗を減らすことが課題だ。 キム・ヨナの表現どおり‘ジェットコースター’のようだった2009年にその答えを探すことができる。

昨年10月グランプリ1次大会で総点210.73点で世界新記録を打ち立てた彼女は、11月の5次大会ショートプログラムで歴代最高点の76.28点をつけて再び記録更新の期待を集めた。だがフリースケーティングでジャンプ失敗を犯し200点を越えられなかった。

当時キム・ヨナは「調子も良くなかったし最高点更新とファンの期待に負担を感じた」として「多くのことを学び良い経験だった」と語った。

2分50秒のショートプログラムに比べ12課題を4分30秒間遂行しなければならないフリースケーティングで体力負担による失敗が多かった。5次大会とグランプリ ファイナルを見回せばスケートのエッジで氷を蹴って跳躍するトゥ(toe)ジャンプで時々ふらついた。昨年12月に開かれたファイナル大会ではトリプル トゥループ ジャンプがダウングレードされもした。釈然としない判定もあったが失敗を減らし克服するしかない。

キム・ヨナは昨年を教訓にしてカナダ,トロントでプログラム構成と体力訓練に集中しオリンピック準備に余念がない。「結局、私のライバルは私自身」という彼女は「オリンピックで後悔しない演技をする」とファンたちに新年の覚悟を伝えた。
‘第2のキム・ヨナ’ クァク・ミンジョン(16・軍浦修理高)のしっかりした初挑戦も注意深く見るに値する。姉さんたちを抜きオリンピックに立ち向かうクァク・ミンジョンは「オリンピック出場という目標を成し遂げた」として「ショートプログラムで基準(24位以内)を通過し、フリースケーティングで演技をしたい」という希望を抱いている。

これらの挑戦は来月24日(韓国時刻)ショートプログラム,26日フリースケーティングで見られる。

イ・スンジュン記者gamja@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/sports/sports_general/397053.html 訳J.S