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[社説]ハン前総理事件, はやく‘裁判所の判断’に渡そう

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/394074.html

原文入力:2009-12-17午後09:38:07

検察が5万ドル授受疑惑を受けているハン・ミョンスク前国務総理に対する逮捕令状を発行された。結論から言えば、検察は期間を引っ張らずに捜査を早く終えることを望む。ハン前総理側も検察が令状執行に出る場合は物理的阻止はしないという意思を明らかにした状態だ。

今回の事件に対する市中の相当数世論は‘ハン前総理が潔白ならば堂々と検察調査を受け疑惑を脱するのが正しいのではないか’という側に集められる。自主出頭を継続拒否するハン前総理に冷たい視線を送る人も少なくない。これに対しハン前総理側は「検察が言論プレイを通じてすでに‘人格殺人’をした状態で召還に応じるのは検察の誤った捜査を認める格好」と抗弁する。そこに検察がハン前総理はもちろん周辺の人々まで隅々まで探している点に照らし検察の意図が単純に5万ドル授受疑惑糾明ではないというのがハン前総理側の状況認識だ。

ハン前総理の主張が100%説得力を持つわけではない。裁判所が逮捕令状を発行したこと自体が‘犯罪を疑うに足る相当な理由’を認めたことを意味するという点にも留意する必要がある。それでも検察の捜査がとても釈然としなく受け取られる理由は、何よりも今まで検察が蓄積してきた不信があまりに大きいためだ。チョン・ヨンジュ前韓国放送社長の場合だけでも、検察が無理に起訴したが裁判所では無罪判決が下された。しかし、権力はすでに目的を達成し、検察では誰も責任を負わない。

ハン前総理事件もそうではないと言えない。実際に来年の地方選挙で、有力なソウル市長候補として議論されるハン前総理は5万ドル授受説自体だけですでに大きな政治的打撃を受けた。この間きれいなイメージを大事に保ってきたハン前総理と政治検察という批判を受けてきた検察をはかりにのせた時、最小限現時点でどちらに錘が傾くかは自明な事情だ。

今回の懸案の性格上、両者の真実攻防はずっと平行線をひくほかはなく見える。検察がハン前総理を起訴すると言っても具体的物証で疑惑内容が裏付けられるよりは陳述や状況証拠などに依存する可能性が高いためだ。それなら検察が一日も早く捜査を終え法廷で真実を解明するのが現実的な選択だ。

原文: 訳J.S