本文に移動

[社説]韓-日首脳, 対北圧迫政策に協調することにしたが…

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/381153.html

原文入力:2009-10-09午後07:54:23

イ・ミョンバク大統領と鳩山由紀夫日本総理が昨日ソウル首脳会談で北核問題に対する共助を強化することで意見を集約した。両首脳は北核問題の解決のためには、北韓の根本的な変化が必要だという点,国連制裁決議を履行し北韓を6者会談に復帰するようにしなければならないという点を強調した。特に鳩山総理はイ大統領が提案したグランド バーゲン(一括妥結)に対して‘とても正確で正しい方案’として全面的共感を表わし、この案に日本人拉致問題を含める‘成果’をおさめた。両首脳の対北韓認識がイ・ミョンバク-麻生の時よりもより一層強硬になったということができる。

両首脳は今回の会談で政治的に互いに必要なことをやりとりしたということができる。イ大統領は鳩山総理から最近内外で批判の対象になっているグランド バーゲンに対する日本の支持を引き出した。鳩山総理としては来年6月の参議院選挙を控え拉致問題を種にした国内の対北韓批判世論を意識したのだろう。代わりに鳩山総理は自身の代表公約である東アジア共同体構想に対するイ大統領の同意を勝ち取った。

だが両国が手を握り対北強硬策を押し進めると言って、北核問題が順調に解決されることができるわけではない。むしろ状況は温家宝中国総理の北韓訪問を基点に反対に進んでいる。中国が北韓に大規模経済援助を提供することにし、事実上制裁が終わり対話局面が開かれたという評価が高い。より一層憂慮されるのは韓-日共助に対する中国の反応だ。すでに中国側では韓-日両国が本日開かれる北京での韓-中-日首脳会談で中国を牽制するために一日前に会い口裏を合わせたのではないかという不満が出てきているという。ややもすると韓-日共助を強調し韓-日と中国の間に深刻な亀裂が発生しかねないということだ。東アジア共同体を強調している日本の新しい政権が以前の6者会談で混乱だけを惹き起こした拉致問題を前面に持ち出したのも辻褄が合わない。

両首脳は北核と東アジア共同体問題に集中したために、両国間の最大懸案である歴史認識問題は深く議論できなかった。ただし鳩山政権が‘歴史を直視する勇気がある’‘時間をくれ’と言っただけに期待は大きい。だが言葉でなく行動が重要だという点を強調したい。

原文: 訳J.S