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[おい!韓国社会]グリーンベルト解体を見る視角

原文入力:2009-09-02午後09:08:17

←ウ・ソクフン延世大文化人類学科講師

イ・ミョンバク政府で緑色成長を推進し大々的なグリーンベルト解体を同時に推進させた結果、自分たちでも何かぎこちなく感じたようだ。これはもともと解除しようとしていた所だ、そしてそこには保存する緑地があったのではなくグリーンハウスがあっただけの所だ、こういう話をするのを見れば、内部でも何かがおかしいと指摘する人がいるにはいるようだ。ひとまず現行法の趣旨どおりするならば、損傷したグリーンベルト地域には‘原状回復命令’を下せば良いものを、そういうことはせずに「既に壊れたので開発してみよう」という今の流れはひとまず反生態的である。緑地が壊れたのなら復元すべきだ、はるかに生態負荷の高い大型アパート団地を推進することを生態的だとか親環境的ということは相当に苦しい。

ところが、グリーンベルトき損に対する責任をイ・ミョンバク政府にのみ問うことは難しい。グリーンベルトを初めて解除したのはDJ時期のことであったし、盧武鉉時期にもこういう流れは続いた。貧民運動と環境運動はグリーンベルトを巡って継続衝突したが、住居権と都市生態問題は解決が容易でない問題だ。率直に言えば、DJ時期のグリーンベルト政策をイ・ミョンバクはそのまま継承したのだ。都市が発展すればどんな方法ででも生態的機能を備えた生態系が必要であり緑地面積が必要だ。そこでグリーンベルトであれ、あるいは緑地空間であれ、そのような生態系を都市が確保しようとする。他の国も同じだ。どこの国でも開発の時期が一回ぐらいはあるが、その時に難なく用地を確保できるグリーンベルトのようなところに貧しい人々の賃貸住宅を作ろうとする試みをした。私たちが今そのような瞬間だ。生態保存地域に賃貸住宅中心で貧しい人々を定着させようとする試みはたいてい失敗した。10年あるいはそれ以上過ぎればスラム地域に変わるという副作用が現れたのだ。どうしても住民たちが貧しいと見ると、基盤施設と便宜施設に対する投資が弱くなり、団地管理も不十分になり結局スラムになるケースが多かった。

グリーンベルトを解除するか否かは一つの問題であり、賃貸住宅中心の大規模団地を作るか否かはまた別の問題だ。とにかく今まで数十年間、外国の経験で私達が知ったことは金持ちと貧しい人を地域的に隔離し完全に別々に暮らすようにすることは良くないという事実だ。今まで左派でも右派でも政治家たちはグリーンベルトに大規模賃貸住宅を作れば住宅問題が解決されるという、とても安易な正解を求めてきたが、それはそれほどやさしい問題ではない。団地型賃貸住宅でも分譲型公共住宅でも、小規模の分散型にすることがさらに効率的で社会統合の見地からもより一層健全だ。

グリーンベルトに賃貸住宅を大量に作れば問題が解決されるという開発時代の発想を今はやめて、どのように今の空間の中で、そして国土という大きな絵の中で問題を解決するのか再度悩んでみよう。分譲型賃貸住宅のようなものも反応が良かった。各種再開発で生じる不労所得を租税を通じて適切に還収し、小規模分散型で賃貸住宅問題に接近することが都市の生態問題を解決し大規模スラムという社会的問題を避けていく道だ。ヨーロッパと米国が開発時期に現在のイ・ミョンバクのようにしたが、スラム地域の外国人2世というとても頭が痛い問題を抱えている。住居は空間と文化の問題だ。すでに韓国は先進国でありチョン・ジュヨンの半額アパートが政策になりにくい時代だ。自然も生かし貧しい人に居住権も保障し、地域経済も害しないそのような方案を探さなければならない。ソウルのグリーンベルト開発を原点から再検討しなければならない。

ウ・ソクフン延世大文化人類学科講師

原文: https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/374628.html 訳J.S