原文入力:2009-08-31午後09:06:09
ソウル中央地検が一昨日‘米牛肉輸入反対不法暴力デモ事件捜査白書’という長い名前の白書を発表した。400ページ近い分量の白書は去る2月から準備したというが実際に内容を見ればわい曲と偏見,不良でいっぱいだ。政府機関が作ったというには恥ずかしいほどだ。こうしたことに国民の税金を浪費した経緯を問い詰め尋ねざるをえない。
検察白書は事実関係からして平気でわい曲している。昨年ろうそく集会は政府が米国産牛肉の狂牛病危険を無視して拙速に交渉を行い、勝手に輸入再開を決めたところから始まった。政府の政策誤りと世論を無視した一方的な行動に対する批判だったと見なければならない。政府も大統領謝罪と米国との再協議でこれを認め、遅まきながら正すふりをした。1年が過ぎた今、検察白書は言論のわい曲報道,虚偽情報拡散,国民の違法性認識不足のためにろうそく集会が広がったととんでもない主張をして出た。誤りを反省するどころか事実をわい曲し、自分の責任をまぬがれようとする政府の意が反映されたと見るほかはない。
詳しい内容でも意図的脱落・わい曲・誇張がおびただしい。白書がろうそく集会の被害規模として引用した韓国経済研究院の昨年9月の報告書は、当時時給400ウォンである戦闘・機動警察の人件費をその何十倍の1万273ウォンにして虚偽計上して笑い話になったものだ。白書は警察官に対する暴行や保守言論広告不買運動は詳しく説明したが、警察に暴行された市民たちが起こした訴訟は最初から言及さえしなかった。最近の情報まで入れたとしながら自身に不利な裁判進行状況は除いた。これだから検察が業務執行の公正性と正確性を疑われるのは当然だ。
そのような検察が裁判所と言論に責任を転嫁するような姿はさらにみっともない。白書は最近ろうそく集会裁判で相次ぎ無罪が宣告されてもなお法原則や憲法精神を無視して強行した最初から無理な起訴と求刑に対しては何の反省もしなかった。それどころか‘軽い処罰という批判がある’とか‘裁判進行を遅延させた’として裁判所側を恨んだ。白書はまた政府の誤りを指摘したマスコミ報道までわい曲・虚偽に追い詰めるなど旧時代の公安的考え方をそのままに表わした。こういう行動は言論の自由と司法府の独立をはじめとする民主主義的価値と制度に対する重大な挑戦だ。検察白書は直ちに廃棄されなければならない。
原文: 訳J.S