原文入力:2009-08-28午後07:57:32
チェ・シジュン放送通信委員長が<文化放送>(MBC)の大株主である放送文化振興会(放文振)理事陣と<韓国放送>(KBS)理事陣選任を終えたことを契機に、放送を政権の道具化する意向を露骨に表わした。彼は一昨日、記者会見を自ら要望し韓国放送を‘色のない放送’にすると公言し文化放送経営陣に対する責任追及に出た放文振の肩を持って出た。高品格放送を指向しなければならない<教育放送>に対しては私教育費節減のための入試放送の重要性だけを強調し、放送を私教育代行機関程度に感じていることを示した。その威勢が放送界の帝王を連想させる。
彼は放送が左右に傾いてはいけないとし「韓国放送は国民が何か公正な情報に接したい時、色のついていないニュースに接することができるようにする」とした。話にならない。新しい理事陣として任命提案された人々を含め、イ政権下で韓国放送の主要職責を占めた人は、政府側あるいは右偏向人士であった。その結果、放送民主化以後 放送会社内外の努力で最も信頼を受ける媒体として位置づけた韓国放送はますます国民から遠ざかっているというのが今の状況だ。これを知りながら‘色のつかないニュース’を語るのは言論本来の批判・監視機能を去勢するという意味に読まれるだけだ。
彼は文化放送と関連して、政権の意志が民営化にあることを確認した。文化放送が正明を探すことが重要だという言葉を繰り返し、韓国放送と教育放送を公営放送に、文化放送を<SBS>とともに民間放送に分類し言及したのだ。また、オム・ギヨン文化放送社長に対する放文振の辞退圧迫が‘正明を探す問題’と関連があることを認めた。放文振の圧迫が文化放送民営化の障害物を除去し、この放送を思いのままにしようとする政権の意を反映した脚本に従ったものだという意味だ。
だがすべてのことが政権の思い通りになると考えるのは傲慢だ。政権が頑として追い出したチョン・ヨンジュ前韓国放送社長に対する最近1審裁判所の無罪判決と<YTN>を1年以上にわたり跛行へ追いやったク・ボンホン氏のケースはこういう傲慢に対する強力な警告だ。強制的に文化放送経営陣を交替させ民営化をゴリ押しすれば、さらに高い代価を払うことになるだろう。放送法事態に対する国民の視線のように、政権の放送掌握企図に対する国民の目は厳正だ。
原文: 訳J.S