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[社説]新型インフル治療剤 国内生産 可能にせねば

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/372505.html

原文入力:2009-08-21午後08:16:00

新型インフルの拡散速度が手のほどこしようもなく速くなっている。去る19日一日の発生患者が100人台を越え、僅か2日後の昨日は258人の患者が新たに発生した。今週始業したある高等学校は新型インフルのために休校した。来週には小学校も全て始業するが、状況がこのように急速に悪くなると父兄はもちろん一般国民の不安感も高まるばかりだ。格別の対策が要求される。

もちろん政府も1700億ウォンの追加予算を確保し、ワクチンとタミフルのような抗ウイルス剤の供給を増やすことにするなど対策樹立に腐心している。ひとまずとり急ぎ全体人口の11%にあたる531万人分だけ確保した抗ウイルス剤を追加で250万名分確保し、現在緑十字で生産しているワクチン供給を操り上げるのはもちろん備蓄量も現在の500万名分から当初の予定通り1300万名分に増やすことにした。

しかしこれは根本対策にはならない。鳥インフルエンザ(AI)と新型インフルの例に見るように、新種伝染病の登場と拡散速度が驚くべきだ。したがって国家次元でワクチンおよび治療剤の開発と大量生産体系を備える必要がある。ワクチンの場合、緑十字が生産しているが現在年間生産能力は必要量の3分の1水準の500万名分に過ぎない。その上治療剤は全量輸入に依存するほかはない。全世界的拡散で治療剤確保戦争が広がっている上に、これを輸入にだけ依存しているのは危険なことだ。

政府が財政を投じても新種伝染病ワクチンと治療剤を国内生産できる基盤を用意しなければならない。折りよく一部製薬会社が抗ウイルス剤複製薬の生産を推進すると言うので政府は全面的に支援することを望む。特許権を持った外国製薬会社らの同意を得たり‘強制実施’を通じて特許権を無力化する措置でも取らなければならない。今の状況を放置していては国家的危機になりかねない。

原文: 訳J.S