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[社説]対北交渉 枠組み作り 始動させた米国

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/367729.html原文入力:2009-07-24午後07:43:44
米国が対北制裁局面でも‘包括的パッケージ’に対する議論を進展させている。北韓の核問題を根本的に解決するための交渉枠組み作りの開始だ。こういう流れをよく生かして最大限早い時期内にきちんとした交渉が始まるように関連国皆が力と知恵を集めなければならない時だ。

一昨日終わったアセアン地域フォーラム(ARF)に参加したヒラリー・クリントン米国国務長官は「北韓が非可逆的非核化に出るならば米国とパートナーたちは報償と北-米関係正常化の機会などが含まれたパッケージを進展させるだろう」と語った。バラク・オバマ政府スタート以後、初めて対北交渉の大きな骨組みを一部提示したものだ。先立って訪韓したカット キャンベル国務部東アジア太平洋次官補もやはり制裁と対話という対北‘ツートラック’接近を明らかにしつつも強調点を対話側に置いた。北韓が新たな挑発をせず核廃棄意志を明確にする場合、交渉局面に速やかに転換させるという米国の意志が確認される。

米国のこういう意志は最近直接チャンネルを通じて北韓に伝えられたと知られた。北韓に3ヶ月以上抑留されている米国女性記者問題と関連しても活発な意志交換がなされているようだ。北韓を除いた6者会談参加国の外交長官たちもアセアン地域フォーラムを契機に会って対北対話の必要性に共感した。6者会談の枠組みを維持し米国と北韓が交渉を始めるための条件が造成されているわけだ。

重要なのは北韓の態度だ。北韓はすべての葛藤の原因を米国の敵対視政策のせいにする発言を続けている。だが核問題解決努力と北-米関係改善などは共に進めるほかはなく、対話なしには何も解決できないことを理解しなければならない。その上、強化された国連安保理対北制裁決議案が全員一致で通過し実行されていることに見るように、北韓の孤立は以前よりさらに深くなった状態だ。今米国が差し出す手を北韓が拒否するならば、中国やロシアも対北関係を再調整することになるだろう。北韓は今回の交渉機会を事実上最後のものと考えなければならない所以だ。

わが国政府はまず包括的パッケージの内容を忠実に満たし、対北対話が実効性をもってなされるように積極的に後押ししなければならない。それ以前に交渉の雰囲気造成に核心的役割を果たすことはもちろんだ。そのためにはガチガチに詰まった南北関係から改善しなければならない。北の変化だけを待つのではなく、先に変わった姿を見せる政府の大乗的態度が切実に求められている。

原文: 訳J.S