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[メディア展望台]核心はずれた ‘不買運動たたき’

https://www.hani.co.kr/arti/society/media/360697.html

原文入力:2009-06-16午後06:50:45
ソン・ハンピョ言論人,前<ハンギョレ>論説主幹

先進国では日常化されている消費者運動の最も強力な手段である不買運動に対する<朝鮮> <中央> <東亜>の攻撃が激しい。3新聞の激烈な反発は理解出来る。不買運動が広東製薬や三星系列会社を標的に掲げたが結局は朝鮮・中央・東亜に経営上の打撃を与えようとすることが目的であるためだ。
しかし、これら3新聞の激烈な対応は方向が間違っている。これらは不買運動自体に対する攻撃に重点を置いているが、より重要なのは ‘言論消費者主権国民キャンペーン’(言消主)が提示した不買運動の理由に対して正々堂々と反論を展開することだ。キム・ソンギュン言消主代表は「私たちが朝鮮・中央・東亜を対象に不買運動を行うのは彼らの論調と観点を認めないからではなく、彼らのわい曲報道のため」と明らかにした。

朝鮮・中央・東亜の論調や観点に対しては人々の評価が両極端に分かれている。しかし、いくらこれらの論調に共感する読者だとしても、これらがわい曲報道をしているならばそれまで正当だとは考えないだろう。わい曲報道は論調以前に言論の正直さの問題であるためだ。

言消主はわい曲報道の代表的な事例として、昨年夏のろうそく集会に対する報道を挙げている。この主張の真実可否が問題の焦点だ。したがって朝鮮・中央・東亜がすべきことはろうそく集会報道はもちろん、他の報道でもわい曲がなかったことを明らかにし、この点に対して論争を行うことだ。この論争で朝鮮・中央・東亜の主張が大多数読者らの共感を得るならば、言消主不買運動は自ずから弱まるだろう。読者の共感を得られなければ、これを報道の問題点を正し新しい出発をする契機にすることが正しい方向だ。

だが、これらは不買運動自体を攻撃の標的としているだけでなく、この運動を導く言消主に対する陰湿な攻撃にまで及んでいる。去る数日間、これらが浴びせた言葉を見れば ‘海外に三星の悪宣伝をして経済を亡ぼそうとする脅迫屋ども’ ‘無茶苦茶’ ‘ならず者’ ‘税金もほんのわずかしか出さない人々’ ‘自殺特攻隊式不買運動’ ‘組織暴力的論理’ ‘社会的リンチ’ 等、理性を失った表現が乱舞している。

言消主キム代表は「社会党に加入した事実はない」と言ってもこれらは彼が社会党員だと報道することさえした。朝鮮・中央・東亜の不買運動攻撃自体がわい曲でぎっしり詰まっていることを表わした事例だ。言い換えれば、これらは不買運動に対する非難を通じてこの運動の波及力を落とそうとしているが、これらのわい曲された攻撃こそがまさに不買運動の必要性かを自ら語っている。

不買運動のどこまでが合法的であり、どこからは司法処理の対象になるのかは結局、裁判所の判断に任せるほかはない。しかし言消主が忘れてはならないことがある。不買運動の展開方式が広告を出す企業ではなく問題になった言論に実質的打撃を与えこれらの態度を変化させるというところにあるという事実だ。

そのために標的とした企業の場合、不買運動理由が特定新聞に対する広告のためだという点を明確にし、該当企業の特定製品に対する非難や企業全般に対する批判に流れないように注意しなければならない。朝鮮・中央・東亜が不買運動に対して用いている攻撃武器の中で、この運動が経済回復の障害物になっているといった批判は不買運動がどのように展開するかにより強力な破壊力を持つようになることもある。

ソン・ハンピョ言論人,前<ハンギョレ>論説主幹

原文: 訳J.S