本文に移動

[社説]失敗した捜査, 特検は避けられない

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/360192.html原文入力:2009-06-13午前02:35:59
パク・ヨンチャ前テグァン実業会長の政・官界ロビー疑惑に対する検察捜査結果が昨日発表された。非常に残念な内容だ。計21人を起訴したと言うものの、核心である税務調査宥和ロビー疑惑の捜査結果はつまらない。‘生きている権力’ 捜査はそぶりだけだった。数ヶ月間、数十人の検事を動員したというのに、パク前会長の陳述の他には明確な証拠もなく、控訴維持が心配になるほどという。総体的に見て失敗した捜査だ。

検察は何より ‘政治検察’ という汚名を脱げなくなったことを骨身にしみて思わなければならない。今回の捜査結果発表でも、検察は過剰・標的捜査でノ・ムヒョン前大統領を死に追いやったという批判に対して弁解しようとしたが、国民の疑いを解くには全く足りなかった。捜査内容を流し恥辱を与え圧迫しようとした責任を、事件関係人や言論のせいにしようとした態度からしてお粗末に見える。内密な捜査内容を果たして誰が流したのだろうか。補完捜査のために盧前大統領身辺処理決定を先送りしたという弁解もやはり捜査の通例に外れる。疑惑を立証する証拠を十分に確保した後に召還するのが当然なのに、そのようにしなかったために侮辱,粗捜しなど政治的意図が疑われるのだ。

標的捜査,報復捜査の疑惑も解けなかった。検察は捜査が国税庁の告発により始まったと明らかにした。その根拠だというテグァン実業などに対する国税庁の特別税務調査は非常に異例的なことだった。ハン・サンリュル当時国税庁長が関与したこの税務調査が政治的意図から始まったもので、検察の無理な捜査もやはりそうだという疑いは依然として残っている。

今回の捜査の中心である税務調査宥和ロビー疑惑は、はなから捜査がまともになされなかったと見なければならない。検察はロビーと関連し金を受け取った疑惑でチュ・プギル前大統領府秘書官を拘束起訴したが、彼が実際にロビーをしたというイ・サンドク,チョン・ドゥオン ハンナラ党議員は直接調査もしなかった。イ・ミョンバク大統領の側近であるチョン・シニル セジュンナモ旅行会長の場合、本来のロビー関連疑惑はろくに明らかにすることもできないまま、主に個人不正として起訴した。ロビーの直接対象であるハン・サンリュル前庁長を外国にそのまま滞在させたまま形式的な電子メール調査だけで ‘失敗したロビー’ と断定したことも常識外だ。現政界の実力者らの不正疑惑を急いで覆いかくそうとしたのではないかとの疑いが出てくるのは当然だ。

こういう結果を出しながら検察が捜査の当為性と正当性を強弁することはできない。今の検察には疑惑解消をこれ以上期待することも難しい。特検を導入してでも残った疑惑を糾明するしかなくなった。汚名を自ら雪ぐことが出来ない検察の改革もこれ以上先送りが許されない課題だ。

原文: 訳J.S