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[社説]再び ‘6・10汎国民大会’ が開かれる不幸な現実

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/358927.html

原文入力:2009-06-05午後09:57:17

昨日市民・社会団体と野党が共同で現時局と関連した対国民呼びかけ文を発表した。国政基調の総体的な転換を促すこの宣言には民生民主国民会議準備委員会など汎市民団体と民主党・民主労働党・進歩新党・創造韓国党など野4党が参加した。ノ・ムヒョン前大統領逝去以後、政局が揺れ動く状況で市民・社会団体と野党とが共同歩調を取ったことは尋常でない。これらは来る10日ソウル広場で6月民主抗争継承と民主主義回復のため汎国民大会を開く予定だ。

6月抗争記念日を控えてこの土地にまた緊張が高まる現実は悲劇だ。その日は22年前を共に振り返り感激と歓喜を共有する祭りの席でなければならない。その時の情熱と献身を甦らせて新しい跳躍を確かめる席でなければならない。しかし現実は正反対だ。今全国あちこちには民主主義回復と権威主義打破を叫ぶ叫び声が満ち満ちている。1987年春、全国大学に野火のように広がった教授らの時局宣言が歳月を跳び越え再び各大学で相次いでいる。上の世代たちの民主化運動経験談でも聞いていなければならない若い世代が、強圧統治終息と表現の自由保障を叫んで警察に連行されている。まるでタイムマシンに乗って再び22年前に帰ったような錯覚に陥るほどだ。

この日発表された全野党陣営対国民呼びかけ文の内容は、最近洪水のように溢れでている時局宣言文と現実認識や解決法の面で全く同じだ。一方通行式強圧統治から抜け出し国民と疎通し国政運営全般の基調を根本的に変えろとの要求だ。これは野党圏ばかりでなくハンナラ党の中からも出ている指摘だ。はなはだしきはイ・キュテク親パク連帯代表は「現在の状況が87年6月抗争の時より深刻だ」として「当時の直選制受け入れのような途方もない刷新がない限り民心を収拾するのは難しい」という診断も出した。

大統領府はいつまでこういう要求に耳をふさいでいるのかもどかしい。市民・社会団体と野党の動きを ‘自分たちの政治的目的を達成するための不純な企図’ 程度に追い詰めれば良いと考えているのか。警察力を前面に出し国民大会会場を源泉封鎖し時間が流れることだけを待っていれば難局を逃れられるだろうと考えているのならば誤算だ。誰の目にもはっきり見えている不幸の道にしつこく固執している姿が真に痛ましい。

原文: 訳J.S