もちろんこれら言論の報道が批判者たちが考えたとおり悪意から出たものと断言することはできない。しかしすべての疑惑を盧前大統領に集中し報道した事実を見れば、そのような疑惑提起を叱ることもできない。実際悪意ではなかったとしても多くの問題を内包した報道があったことを否めない。検察の口から出た話に全面的に依存して真実に接近するほどの十分な検証さえせずに記事を吐き出したし、捜査対象者の人権は最初から配慮もしなかったのが事実であるためだ。もちろんこの点に関する限り保守言論や他の言論ばかりでなく<ハンギョレ>も自由ではない。激しい取材競争と製作上の限界のために検察などを取材源の口に依存するほかはない取材システムの問題を共有しているためだ。
今後、言論界は今回の事態を契機に取材慣行の問題点を再検討し被疑者や社会的弱者保護および真実糾明のために十分な努力を尽くしているか点検しなければならない。朝鮮,中央,東亜日報は特に自分たちがなぜこのように不信の対象になるのか反省し公正で真実の報道を通じて公益に尽くす責任ある言論に立ち返らなければならない。<ハンギョレ>も今回の事態と関連して責任論を重く受け入れ我ら自らを振り返り新しい覚悟で努力することを念を押す。
原文: 訳J.S