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[社説]北に3回目の核実験はさせるな

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/528218.html原文入力:2012/04/13 19:00(1307字)
 北は昨日、結局長距離ロケット発射を押し切った。北の当局も異例的に認めるほど発射試験は失敗したが、そのために発射行為が引き起こす波紋自体がさほど減りそうにはない。主要国がいっせいに非難して国連安保理が直ちに招集された中で、韓半島情勢と北朝鮮-米国の関係梗塞など東アジアの安保情勢全般に否定的余波を避けることはできなくなった。   関係国の穏健な話し合い派の境遇を苦しくさせ、強硬・タカ派の立場を強めてしまうことによって、難航の末に成された2・29合意が原点に戻り、6者会談の再開の展望もいっそう不透明になった。このような事態進展を明らかに予想した北が、国際的反対を押し切って発射を強行した甘い判断と無責任を恨まざるをえない。
 北は今回発射されたロケットが光明星3号という人工衛星を搭載したもので、米国との2・29合意で中断することにした長距離ミサイル発射とは関係がないと主張した。そのような主張の説得力を高めようと、北は多数の外国取材記者を招請して準備状況を直接見せる、前例がない措置まで取った。だが国際社会は納得しなかった。人工衛星発射用のロケットと軍事用の長距離ミサイルが技術的に違わず、2009年の国連の対北朝鮮制裁決議や弾道ミサイル技術を利用したロケット発射中断を要求しているしだいだ。米国はすでに数回警告した通り、2・29合意にともなう食糧支援を撤回することを表明した。北朝鮮の挑発的行為と国際社会の制裁強化という悪循環が繰り返すことを心配せざるをえない。
 特に心配なのは、北朝鮮が失敗を挽回しようと再びロケット発射を試みたり、3回目の核実験を押し切ることだ。北のさらなる核実験が、北朝鮮-米国や南北関係に及ぼす影響は破局的だ。米国や南側の対話で問題を解決しようとする勢力の立つ瀬をなくし、韓半島の平和と安定を極度に危険になしえる。このような最悪の事態の再発は何としてでも防がねばならない。
 何よりまず北朝鮮の無謀な冒険主義を捨てさせるべきだ。住民たちを飢えさせながら核兵器や人工衛星を開発するといって、体制の安定はなされない。真の体制安定は最低限、国民の衣食をまかない、生活を安定させるところから生まれる。国際社会も北朝鮮の冒険主義が体制への威嚇から始まっていることを認めて、彼らの体制不安を解く方向に誘導しなければならない。今回のロケット発射に断固として対応するものの、北朝鮮を対話の場に引き出そうとする努力もやはり中断してはならない。
原文: 訳T.W