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[社説]統合進歩党の善戦と野党圏統合候補たちの今後

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/524152.html原文入力:2012/03/19 19:27(1386字)
  4・11総選挙の野党圏単一候補を選ぶための予備選が事実上終った。選挙戦の結果民主統合党は57カ所、統合進歩党は11カ所で勝ち、進歩新党も1カ所で統一候補を擁立した。全体的に統合進歩党の躍進が目立つ。関心が集中したソウル冠岳(クァナク)乙の選挙区でイ・ジョンヒ共同代表が民主党のキム・ヒチョル議員に競り勝ったのをはじめとしてシム・サンジョン共同代表、ノ・フェチャンとチョン・ホソン共同スポークスマンら看板級候補たちがほとんど勝利した。  このような結果は民主党では満たされない非保守と改革に対する強い思いが野党側を好む有権者の間に広範囲に存在することを示している。これに知名度の高いスター級の人々の前線配置や若年層をはじめとする有権者の積極的な予備選挙の世論調査への参加などが統合進歩党の善戦要因と解釈することができる。統合進歩党がこれまでの悲願である院内交渉団体の構成に成功できるかも知れないことも今回の総選挙の重要な見所となった。
 野党候補の統一が終わるにつれ今回の総選挙は名実ともに与野党の一対一の構図で行われることになった。最近の世論調査の流れを見れば、民主党はしばらく高かった支持率が落ちてセヌリ党に押されているものの、野党の支持率を合わせれば全体的にセヌリ党ときっ抗した互角の戦いであるという結果だ。あらゆる紆余曲折の末野党の連帯が何とか成し遂げられたのも、野党が力を合わせて李明博政権を審判してほしいという有権者の強い思いがあったためだ。問題は野党圏が将来を担う代りの勢力として、政権与党に失望した有権者にいかに理解してもらえるように進めるかだ。単純に政権審判論に期待する次元を越えて、国民の元に届く政策の立案、未来に対する青写真の提示がなければ野党候補の統一化の勢いも微風に終わるしかない。
 野党圏が力を合わせて共同選挙運動をきちんと繰り広げるかも関心事だ。過去の例を見れば予備選に敗けた側は選挙運動に消極的だったり無関心だったりする場合が多かった。候補統一の後遺症はすでに現れている。イ・ジョンヒ代表に敗れた民主党のキム・ヒチョル候補側は "選挙戦結果に従えないので法的措置を検討中" と宣言した。だが、このような主張は説得力もなく野党の連帯の精神に真っ向から逆らう偏狭な態度だ。結果にきっぱり従って、勝利した側の選挙運動を自分のことのように誠心誠意尽くして協力するのが正しい政治家の姿勢だ。今回の総選挙が候補一人一人の勝敗の次元を越えて私たちの歴史の方向を決定する重要な分かれ目であることを忘れないことを願いたい。
原文: 訳T.W