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[社説]韓-米-日の軍事密着を迫る米国を警戒

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/517532.html2012/.0/2.05 19:06
 米国主導で韓・米・日の3カ国の軍事的密着が急速に進んでいる。先月24日から日本の陸上自衛隊の駐屯地で行われてきた米-日の合同軍事訓練が6日に終了する。1982年に開始して今年で61回目になる今回の訓練には韓国に駐留する米8軍の兵士150人が参加した。

 駐韓米軍の初めての米-日合同軍事訓練の参加と3国国防長官会談の定例化は国防費の削減とアジア重視を目指す最近の米国軍事戦略の変化と関係があるようにみえる。いまだに韓国軍の戦時作戦統制権を握っている駐韓米軍の‘戦略的柔軟性’は駐日米軍と日本の自衛隊および韓国軍の運用まで念頭に置いた考え方だ。すでに2010年から韓-米、米-日の各合同軍事訓練に韓国軍と自衛隊関係者が相互視察を始めている。昨年1月には韓-日間で相互軍需支援協定と軍事秘密保護協定が締結されたし、両国国防長官および次官級の定例的協議まで決まっている。米国が念頭に置いている次の手が3国軍事同盟ではないかという問いがなされざるをえない。
 米軍のアジア重視が仮に日本の軍事力強化と東アジア米軍戦略での日本の役割強化につながるならば、韓国軍は日本の自衛隊と合同で北朝鮮および中国を相手にしなければならない危険な状況に陥ることもある。最悪の場合、自衛隊に指揮されなければならない悲劇的な事態がこないと誰も断言できない。実際に国防費を大幅に減らさなければならない米軍は日本の自衛隊の役割強化を迫っており、有事に備えて法律で米軍に民間と軍の施設を提供して後方支援まですることになっている日本は、これを軍事および軍需産業増強機会にしている。
 米国は今のところは米-日または、韓-米方式でない韓-米-日3国合同軍事訓練までは言及したことがないが最近の流れを見るとこのようなタブーにいたる兆しが見える。これを対北朝鮮の抑制力および安保体制強化として歓迎するならば実に危険千万だ。このことが、北朝鮮-中国‐ロシアによる三角軍事同盟との対立という新しい冷戦体制を定着させることもありうる。そうなると南北は再び消耗的で自己破滅的な陣営対決の第一線基地に転落するだろう。韓-米-日3国軍事密着に向かう米国の速い歩調にわが政府が対策なしに巻き込まれているのではないかという心配がぬぐい難い。
原文: 訳T.W