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[シン・ヨンボク(申栄福)の絵による思索] ピラミッド

原文入力:2012/02/03 19:41(659字)























 近代史が構築した世界の構造がこれと同じです。 私たちの社会の構造もやはりこのような姿と変わりありません。 持続可能でない構造の中で私たちの生活が営まれています。 現代資本主義が専念している金融資本の蓄積様式はこのような亀裂をより一層拡大します。 20対80の両極化した社会構造がそうなのです。 いつ経済危機が襲ってくるのか予測不能な状況がそれです。 社会の最上層から今晩の食事を心配する最下層の人に至るまで、すべての人が一様に持っている情緒は驚くべきことに‘不安’です。 世の中を信頼できなくて明日を展望できなくて今日を安心できません。 ピラミッドはてっぺんだけではピラミッドでいることができません。 中下部の亀裂はピラミッド自体を立っていられなくします。 サッカー競技も同じです。 ミッドフィールドが強くなければなりません。 最前方の攻撃手1,2人で競技を導いて行くことはできません。 ミッドフィールドこそが攻撃拠点であり防御陣地です。 中堅強小な構造を作っていかなければなりません。 葉を落とさなければならない葉落の所以です。 バブルと幻想を清算し骨組みを直視しなければなりません。 世界の骨組みと私たちの社会の骨組みを直視しなければなりません。
聖公会(ソンゴンフェ)大客員教授

原文: https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/517434.html 訳J.S