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[社説] ‘セヌリ党’に変名しても体質はそのままか

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/517255.html原文入力:2012/.0/2.02 19:13(1336字)
 ハンナラ党が14年3ヶ月ぶりに看板を‘セヌリ党’に変名した。新しい世の中という意味の純粋な韓国語だ。葛藤を越えて国民が和合して一つになる新しい世の中の意味をこめているという。ある非常対策委員は“重量感はないが脱権威的で新しい時代に合う、若い20~40代に親近感をもってもらえる意思疎通のイメージがある”と補足した。腐敗・不正・無能・守旧・独善を打ち破り、変化と改革を望む20~40代に近づかなければ未来がないという焦りが作用した結果だろう。  朴槿恵(パク・クネ)非常対策委員長は‘ティドス攻撃’事件以降、党の運営を引き受けて、徐々に‘李明博党’色を弱めて‘朴槿恵党’を作る作業をしてきた。政治綱領や政策を変えたのが第1段階ならば、党名交替は第2段階といえる。最後の第3段階は公認選びなど人材の刷新であろう。政治綱領や政策を修正する際に‘保守’の文言や‘北朝鮮の体制転換誘導’の姿勢の保持を続けるかという内部の葛藤と論議があったが、政治綱領の名称を‘国民との約束’にしたことで分かるように、時代の流れと国民目線の重視という印象は感じられる。党名変更はこのような変化を表に見せる作業といえる。
 だが、政治綱領や政策を直して党名変更すれば、変化したという評価を受けることにはならない。朴委員長は“名前を変えるのも重要だが名前を変えていかにうまくやって行くかということがさらに何より重要だ”、“党名ということは国民の支持と信頼の中でその力が発揮されるために私たちが今後国民の支持と信頼、信頼を勝ち取るために、より一層最善の努力が求められる”と話した。その通りだろう。彼女は当初改名に消極的だった。体質が刷新されない限り共感してもらえないと考えたためである。表面を装うことより重要なのは体質改善だ。時代の流れに合うように開放・共有・疎通を強化して、傲慢と我執(がしゅう)であふれる権威主義と閉鎖主義を払拭しなければならない。
 しかし公職候補者推薦委員会の委員任命の後の論争を見れば期待より憂慮が大きいのが実態だ。チン・ヨンア委員の場合は任命後一日で退任しなければならなかったし、他の委員をめぐる各種のうわさも多い。密室で独断的にこのサプライズショーの人事をして問題を起こしたのだ。だがより大きい心配は初めのボタンからかけ間違っておきながら、責任ある説明を一言もしない朴委員長の態度だ。「名前まで変えたと言いながら、ハンナラ党や李明博大統領と何が違うのか?」と問わずにいられない。
原文: 訳T.W