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[シン・ヨンボク(申栄福)の絵による思索] 碩果不食(ソックァブルシク)

原文入力:2012/01/27 22:03(660字)






















 周易の山地剥卦の図です。絶望と逆境の状況を示しています。 木の葉が全て落ち裸木の枝の一番上に、北風の中に残っている最後の果実を種果実と言います。 碩果不食とはこの種果実(碩果)を食べないことです。 食べずに土に植えて新春の芽として芽生えさせるのです。 それが逆境を克服するために、しなければならない私たちの役割であり、碩果不食の教えです。 碩果を新芽に、また木に育てて、森を成し遂げらるためには長久な歳月、数多くの仕事に耐えなければなりません。 その遠い旅程は何よりも先ず葉落から始まらなければなりません。 葉を落とさなければなりません。 バブルを取りはらい幻想を清算しなければなりません。 次に体露です。 葉を落とせば骨組みが鮮明にあらわれます。 まさにこの骨組みを直視しなければなりません。 私たちの生活をその根本で支える骨組みを直視しなければなりません。 そして最後に糞本です。 根元に肥料をやることです。 私たちが忘れているのは根元こそが人間だという事実です。 人を育てること、これが逆境を克服するということが碩果不食の教訓です。 まさにこの点で私たちは失敗していないか、新年の始まりにあたり、もう一度考えなければなりません。 聖公会(ソンゴンフェ)大客員教授

原文: https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/516424.html 訳J.S