原文入力:2012/01/13 19:06(1025字)
ハンナラ党全党大会の金(賄賂)の封筒事件に対する検察の捜査が難航しているという。金の封筒配布に関与した疑惑の人が皆 "私は知らない"、"思い出せない" ととぼけているためだ。彼らが疑惑を取り払う理由は明らかだ。事実を少しでも認めた瞬間‘上層部からの流れ’がさつまいものツルのようにつながって出てくるので、初めから知らないふりの戦略を使っているのだ。掌で天を隠すような厚かましい態度に違いない。
このすべての嘘の行列の先頭にはパク・ヒテ国会議長がいる。現在ウズベキスタンなどの4カ国を訪問中のパク議長は、一日何回も国内と連絡を取りながら対策を議論しているという。この過程で検察捜査に対する具体的な対応策も決め、必要ならば互いに口裏も合わせるだろう。少しうがった言い方をすればパク議長と彼の側近は今組織的に真実を隠して検察捜査を邪魔しているともいえる。
パク議長は国会議長室が廃墟になった状況もかかわらず、そのまま外国歴訪を強行している。予定された日程を取り消すのは‘外交の礼に欠ける’という理由からだが、彼が今外国の人々に会うこと自体が‘国家的な恥’だ。一両日にも席を追われるかも知れない韓国の国会議長に会いながら相手国の大統領や国会議長は何を思うだろうか。パク議長は時間稼ぎの戦略をやめて一日も早く帰国して側近たちが検察の捜査に誠実に応じるようにし、自身も真実をありのまま明らかにしなければならない。
事実パク議長の政治的生命はもうつきた。検察の捜査がパク議長の疑惑を立証できないまま側近の何人かを起訴するぐらいで終わったとしても同じだ。今の苦境から抜け出そうともがくほど、より一層醜い様になるだけだ。パク議長の個人的には不幸なことかもしれないが、政界の長い間の慣行を破る祭壇に身をささげることによって政治家人生の最後を飾るのもそれなりに意味のあることだ。パク議長が深く自身をかえりみることを願う。
検察の任務は一層重くなった。検察の捜査対象は単純にコ・スンドク議員が明らかにした‘300万ウォン’の受け渡し事件を暴くに留まるわけにはいかない。全党大会でばらまかれた資金が李明博大統領の大統領選で余った金または大統領派の秘密資金という観測まで出ている局面だ。このような疑問をきっぱりと解くことのできない検察の捜査は失敗でしかない。検察の奮闘を強く頼みたい。
原文:https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/514661.html 訳:T.W