本文に移動

ネタニヤフ首相、イラン対応で窮地…国内から「攻撃」、国外から「停止」で進退窮まる

登録:2026-06-10 09:21 修正:2026-06-10 10:00
米国のトランプ大統領とイスラエルのネタニヤフ首相/ロイター・聯合ニュース

 イスラエルのネタニヤフ首相が高官級安全保障会議で、イランとヒズボラに対して「強く対応すべきだ」と批判されたと報じられた。ネタニヤフ首相は終戦を求めるトランプ大統領から攻撃停止の圧力を受けており、進退窮まった状況に置かれている。

 9日(現地時間)のイスラエルのテレビ局「チャンネル12」の報道によると、ネタニヤフ首相は前日、イランとヒズボラに対する対応措置を議論する高官級の会議の場で、ベングビール国家安全保障相から「トランプ大統領に抵抗し、われわれの立場を最後まで守らなければならない。彼に対して越えてはならない一線があることを明確に伝えなければならない」と言われた。攻撃停止を求めるトランプ大統領の圧力のため、イランとヒズボラに強く対応できないネタニヤフ首相の動きを批判したものだ。

 ネタニヤフ首相はこれに対し、「わかった。3カ月後に選挙があるということは理解する」と皮肉口調で答えたという。また、「(トランプ大統領が)イランの凍結資産を解除せず、核物質の確保に断固とした態度を示しているのに、なぜわれわれが彼と衝突しなければならないのか」と述べたとされる。

 イスラエルでは、2023年のハマスの攻撃をきっかけに始まった戦争で、ネタニヤフ首相がハマス壊滅などの「完全な勝利」を達成できていないことに対する怒りが高まっている。イラン戦争の勃発後、イスラエルをおびやかすヒズボラに強硬に対応できていないことも負担となっている。今年末に選挙を控え、政敵もそのような点に焦点を当て、ネタニヤフ首相を批判している。ベングビール国家安全保障相だけでなく、スモトリッチ財務相もその会議の場で「ヒズボラを強く攻撃しなければならない」と主張したとされる。

 しかしネタニヤフ首相は、今年末に中間選挙を控え、批判世論の強い今回の戦争を終わらせた後、ホルムズ海峡を開放して石油価格を下げようとするトランプ大統領の攻撃停止の圧力によって、力を出せなくなっている。

 イスラエルによるベイルート南部郊外の空爆に対する報復として、イランが7日にミサイル攻撃を行った後、イスラエルが即座に強硬な対応を警告すると、トランプ大統領はネタニヤフ首相に電話で「報復するな」と要求した。イスラエルが8日午前になってもイランとの交戦を停止しなかったため、トランプ大統領は再びネタニヤフ首相に電話をかけ、対イラン攻撃を停止するよう圧力をかけた。トランプ大統領はニュースメディア「アクシオス」のインタビューで「『ビビ(ネタニヤフ首相の愛称)、気をつけろ。さもないとすぐに一人ぼっちになるぞ』と言った」と述べた。トランプ大統領の度重なる圧力を受け、ネタニヤフ首相は結局、イランに対する攻撃を停止した。

 AP通信によると、イスラエル当局者らは「(米国とイスラエルの双方が)イランの攻撃に対応しなければ、ネタニヤフ首相は政治的に難しい立場に置かれることを理解している」と述べた。ある米国当局者はアクシオスに「ネタニヤフ首相にとっては、イスラエルで政治的に生き残るためには戦争が続く必要があり、トランプ大統領にとっては、米国で政治的に生き残るためには戦争が終わる必要がある」と分析した。

クァク・チンサン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1262688.html韓国語原文入力:2026-06-09 18:11
訳M.S

関連記事