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大韓帝国「皇宮消防士」の制服、117年ぶりに復元

登録:2025-03-01 09:42 修正:2025-03-05 10:38
京畿道消防災害本部は28日、本部大講堂で「大韓帝国期の1907年(光武11年)の皇宮消防士の制服制作発表会」を開催し、復元した制服を公開した=京畿道消防災害本部提供//ハンギョレ新聞社

 京畿道消防災害本部は、大韓帝国時代に皇宮消防士が着ていた制服を考証し、復元したものを公開した。

 京畿道消防災害本部はこの日、本部の大講堂で「大韓帝国期の1907年(光武11年)の皇宮消防士の制服制作発表会」を開催した。

 同本部はイ・ギョンミ教授(韓京国立大)を責任者として、野村美千代教授(長安大)、Kコスチュームラムのイ・ミンジョン代表とともに、1907~8年の大韓帝国期の消防士の制服の服制表と図式にもとづいて、綿密な考証を重ね、制服を再現したと説明した。

 公開された消防士の制服は、1907年の大韓帝国期の規定を根拠に、帽子、上着、ズボン、ゲートル、靴などを再現したもの。当時の消防士の制服は現在、訓令と図式だけが残っている。

 韓国の服飾を研究するイ・ギョンミ教授は、「職群表示を正確にするために帽子の両側の帽標、上着のカラーの領章、袖などに象徴イメージを縫い付けてあるのは、韓国の消防制服の独創的な特徴」だと紹介した。

京畿道登録文化財第22号として登録されている大韓帝国期の手動消防器具「木製水銃機」=京畿道消防災害本部提供//ハンギョレ新聞社

 京畿消防は、今回の復元は韓国消防のルーツを確認するとともに、伝統と価値を発展させる契機になると期待している。京畿消防は今回の制服の復元で、木製水銃、木製消火器と合わせて大韓帝国期の3つの遺物を保有することになった。

 昨年4月には、南楊州市(ナミャンジュ)の瓦阜(ワブ)消防隊が保管していた手動火災鎮圧器具「木製水銃機」が、京畿道登録文化財(第22号)に登録されている。

 京畿道消防害本部のチョ・ソンホ本部長は、「近代消防初の消防士の制服を117年ぶりに復元した。軍や警察と共に、消防公務員にとって制服は国民に対する崇高な責務を象徴するもの」だとし、「今後、京畿消防は歴史的自負を抱いて、より良い消防サービスを提供できるよう最善を尽くす」と述べた。

イ・ジョンハ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/capital/1184830.html韓国語原文入力:2025-02-28 17:53
訳D.K

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