ロシア国家安保会議書記のセルゲイ・ショイグ氏が平壌(ピョンヤン)を訪問し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と会談した。武器取引などで朝ロが密着している中で行われたため注目を集めている。
ロシア安全保障委員会は13日(現地時間)の声明で、両者がロシアと北朝鮮の二国間問題、国際問題など広範囲な議題について話し合ったと明らかにし、今回の会談が6月のプーチン大統領の北朝鮮国賓訪問で行われた両首脳間の合意により「きわめて信頼でき、友好的な雰囲気」で行われたと伝えた。また、今回の会談が6月に朝ロが締結した包括的戦略パートナー関係条約を履行するのに重要な寄与をすると期待した。
プーチン大統領は6月に平壌で開かれた朝ロ首脳会談で、金総書記をモスクワに招待している。同日、ショイグ書記が金総書記のロシア訪問の時期について話し合った可能性もある。ショイグ書記は国防長官だった昨年7月27日、北朝鮮の「戦勝節」の時にもロシア軍事代表団を率いて訪朝し、金総書記と会った。
朝ロの密着は強化される模様だ。韓国の国家情報院は同日、「北朝鮮のチェ・ソンヒ外相がロシアを訪問する動きがあり注視している」と明らかにした。チェ外相がロシアを訪問するならば、18~20日にロシアのサンクトペテルブルクで開かれる第4回ユーラシア女性フォーラムへの参加が契機になるものとみられる。
このような気流は、ウクライナ戦況が新しい局面に突き進んでいる状況で行われたものであり、注目を集めている。プーチン大統領は前日、北大西洋条約機構(NATO)所属国家の提供した長距離兵器でウクライナがロシア本土を攻撃することを米国が許可する方針を示唆すると、「NATO国家、米国、欧州国家がロシアと戦争することを意味するだろう」として強く反発した。プーチン大統領は「紛争の本質が変化することを考慮し、私たちは直面する脅威に基づいて適切な決定を下すだろう」と強調した。クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官も「適切に対応する」とし「このような決定はおそらくすでに下された」と述べた。