KOSPI(韓国総合株価指数)が2年5カ月ぶりに2800を突破した。SKイノベーションの株価は、韓国ガス大手SK E&Sとの合併を検討しているというニュースを受け15%以上急騰した。
同日、KOSPIは前場より10.30(0.37%)上昇した2807.63で取引を終えた。指数は2802.10でスタートし、取引中には2812.62まで上昇。2022年1月24日(2828.11)以来2年5カ月ぶりの最高値を記録した。この日のKOSPIの時価総額は2289兆9460億ウォン(約262兆円)で、2021年9月8日(2290兆2千480億ウォン)以後、2年9カ月ぶりの最高値を記録した。
有価証券市場で外国人投資家と機関がそれぞれ4783億ウォン、1669億ウォン買い越し、指数を引き上げた。外国人投資家は同日まで3日連続、機関は2日連続で買い越しを記録した。個人は5699億ウォンの売り越しとなった。外国人投資家は同日、KOSPI200先物も1833億ウォン買い越している。大信証券は「米国証券市場の休場でグローバル取引量および変動性が大きくない中で、電気電子の大型株を中心に外国人投資家の買収勢が流入した。中国人民銀行の金利凍結など周辺国の通貨政策も肯定的に作用したとみられる」と説明した。同日、中国人民銀行は基準金利に当たる貸出優待金利(LPR)を4カ月連続で凍結し、通貨政策の安定基調を持続した。
SKイノベーションは前日より1万6300ウォン(15.57%)値上がりした12万1000ウォンで取引を終えた。取引序盤には20.34%上がった12万6000ウォンまで上昇した。SKイノベーションはこの日、韓国ガス大手のSK E&Sとの合併説に対して「事業競争力強化のために合併など多様な戦略的方策を検討中だが、現在までに具体的に決まっていることはない」と明らかにした。SKイノベーションとSK E&Sの合併が実現すれば、資産総額100兆ウォン(約11.4兆円)に、年間売上規模90兆ウォン(約10.3兆円)に達する超大型エネルギー企業が誕生することになる。
同日、サムスン電子(0.49%)とSKハイニックス(1.71%)などの半導体株が強気を見せた。KB金融(2.41%)、新韓持株(2.80%)、ハナ金融持株(2.03%)など金融株も値上がりした。一方、史上最高値が続いた現代自動車(-0.35%)は4営業日ぶりに小幅下落し、起亜(-1.28%)も5営業日ぶりに下落傾向に転じた。
コスダック(KOSDAQ)指数(韓国の新興株式市場)は前取引日より3.66(0.43%)下がった857.51で取引を終えた。ソウル外国為替市場でウォン・ドル相場は前日より2.8ウォン安の1ドル1384.6ウォンで取引を終えた。