北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が19日、平壌(ピョンヤン)での朝ロ首脳会談で結んだ「包括的戦略パートナー関係」は、2000年の「友好善隣協力条約」に基づくこれまでの「善隣友好関係」を24年ぶりに大幅に格上げしたものといえる。
外交関係において各国が使う用語は異なるが、「包括的戦略パートナー関係」は、軍事分野を含め様々な分野(包括的)で、長期的かつ大枠の協力(戦略的)を、相互対等な位置で友好的に進める(パートナー)という意味として捉えることができる。
ロシアの対外関係のレベルは「善隣友好関係-協力関係-戦略的パートナー関係-戦略的協力パートナー関係-戦略的同盟」の順で重要で緊密になり、ここに様々な修飾語を付けて変化を加えた関係を結んでいる。たとえば、中国とは「新時代の全面的戦略的協力パートナー関係」、インドとは「特別で特権的な戦略的パートナー関係」というようなもの。ロシアが「包括的戦略パートナー関係」を結んでいる国は、北朝鮮の他にベトナム、エジプト、モンゴル、南アフリカ共和国などがある。ロシアは韓国と2008年に「戦略的協力パートナー関係」を結んだが、北朝鮮にはこれに「包括的」という修飾語を付け加えた。
韓国国防研究院のドゥ・ジンホ国際戦略研究室長は「既存の善隣友好関係を大幅に格上げし、朝ロ関係を画期的に改善することで、韓国よりもう少し重要度を高め、北朝鮮の期待に応えようとした」としながらも、「朝ロ同盟条約を直ちに復元しないことで、韓ロ関係の管理に対するロシアの意志も反映された」と語った。今後、韓国の動きによっては、朝ロ関係のさらなる格上げもあり得るというテコとして活用することで、朝鮮半島の南北でロシアの影響力を強化しようという思惑があるものとみられる。