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尹大統領の夫人が「非公開投票」…大統領室は事後に確認

登録:2024-04-10 08:35 修正:2024-04-10 15:51
尹錫悦大統領の妻のキム・ゴンヒ女史が2022年3月4日、ソウルの瑞草1洞住民センターに設けられた第20代大統領選挙の事前投票所で投票している/聯合ニュース

 4カ月間も公式の場に登場していない尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の配偶者、キム・ゴンヒ女史が、5日に第22代総選挙の事前投票を済ませていたことが9日になって分かった。大統領夫人の「非公開投票」は非常に異例。

 大統領室の関係者はこの日、キム女史が事前投票初日の5日に、ソウル龍山(ヨンサン)の大統領室近くの龍山区議会に設けられた梨泰院第1洞(イテウォンチェイルトン)事前投票所を訪れて投票したと語った。5日は尹大統領が「釜山(プサン)港新港第7埠頭開場式」への出席に先立ち、釜山江西区鳴旨1洞(カンソグ・ミョンジイルトン)の行政福祉センターに設けられた事前投票所で一人で投票を済ませた日だ。

 その日、キム女史はマスクをし、警護員を同行させていたという。大統領室はこの日までこのことを告知しておらず、遅ればせながら投票したことを明かしたこの日も、キム女史が投票する様子を写した写真などは公開しなかった。これについて祖国革新党のチョ・グク代表は、「大韓民国の歴史において、大統領夫人が投票する様子を公開しなかったのは見たことがない。何を恥じ、何を恐れているのか」と批判した。

 キム女史は「ブランドバッグ授受疑惑」がふくらんで以降、公式の場に登場していないため、4・10総選挙での投票を機に公開での行動を再開するかなどに関心が集まっていた。キム女史が姿を現さないようになったのは、昨年12月15日に尹大統領とオランダ国賓訪問を終えて帰国してからのことで、この日で117日目だ。

 尹大統領夫妻は、前回の大統領選挙でも釜山とソウルでそれぞれ別々に投票している。「国民の力」の大統領候補時代の前回の大統領選挙では、尹大統領は釜山で、キム女史は私邸のある瑞草洞(ソチョドン)でそれぞれ事前投票している。当時もキム女史は経歴詐称批判などにさらされ、全面的な活動はおこなっていなかった。大統領就任直後の2022年6月の第8回全国同時地方選挙では、尹大統領と共に梨泰院第1洞の事前投票所で投票している。

チャン・ナレ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/election/1135942.html韓国語原文入力:2024-04-09 19:47
訳D.K

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