韓米の安保室長は9日、第1次「韓米次世代核心・新興技術対話」を開き、半導体、バイオ、バッテリー、クリーンエネルギー、量子、人工知能(AI)の6大分野での協力を強化することにした。韓米は来年初めにインドを含む同分野の3カ国非公式対話を開催すると発表し、中国をけん制する意向を示した。
韓国のチョ・テヨン国家安保室長と米国のジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安保担当)はこの日、ソウル市龍山(ヨンサン)の大統領室で開いた初の「核心・新興技術対話」で「両国が半導体のサプライチェーンおよび技術、バイオ技術、バッテリーおよびクリーンエネルギー技術、量子科学技術、デジタル連結性、AIからなる6大主要戦略技術分野にわたる協力を推進することにした」と大統領室が発表した。
半導体分野では韓国の科学技術情報通信部と米国国立科学財団の共同研究への支援の機会を増やし、韓国の産業通商資源部と米国の商務部が設立推進中の半導体技術センター協力方案を模索することにした。バイオ分野では両国がバイオ経済分野の研究協力のために少なくとも1千万ドル規模の支援をすることにした。バッテリーとクリーンエネルギー分野では次世代バッテリー開発のための国策研究機関間の研究・開発を拡大し、量子分野では韓国標準科学研究院と米国国立標準技術研究所(NIST)間の次世代量子コンピューター研究増進のための協力を強化し、AI分野では国際標準・共同研究強化などを推進することにした。
両国はまた、「2024年第1四半期にインドとともに3者による非公式対話を開催することにした」と発表した。これは中国をけん制しようとする米国の意思が反映されたものとみられる。