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韓国、OECD加盟国で「医師に質問できる確率」が最低

登録:2023-11-15 00:20 修正:2023-11-15 08:19
ピクサベイ//ハンギョレ新聞社

 韓国の患者が医師に質問できる確率は、経済協力開発機構(OECD)加盟国で最も低かった。韓国は医師などの保健医療人材の供給も劣悪だ。

 延世大学一般大学院保健学科の研究陣は、このような内容の報告書「2020年韓国保健医療の相対的位置と推移」を先日、韓国保健行政学会の学会誌に公開した。研究陣は、OECDの保健医療データを用いて、2020年時点のOECD加盟国と韓国の保健医療環境を比較分析した。条件が整っている方から順に並べ、中央値を「0」として、韓国の水準が高いほど「1」に、低いほど「-1」に近い点数を付けた。

 報告書によると、韓国の「患者が診察中に医師に質問できる確率」の点数は-1.000で、全加盟国中で最低だった。2016年は-0.313、2018年も-0.372でOECDの中央値より下だったが、今回はさらに下がった。韓国の患者の「診察時間に対する満足度」(-0.570)、「医師の説明に対する理解度」(-0.022)も低かった。いわゆる「3分診療」と言われる医師との対面時間の短さが患者の質問を難しくしており、処方に対する理解の不足につながっていると分析される。

 韓国は医師や看護師などの「保健医療人材の供給」(-0.387)でもOECDの中央値より下だった。歯科医師(-0.349)、看護師(-0.153)、薬剤師(-0.141)などに比べ、医師(-0.905)職域の供給が特に不足していた。一方、病床(1.000)、機器(0.253)の供給は良好だった。人口1000人当たりの病床数は12.65床で、OECD加盟35カ国中最多であり、長期入院病床数(5.35床)もデータがある21カ国中で最も多かった。「外来利用頻度」(1.000)も最高で、「入院日数」(0.818)は加盟国の中で日本に次いで多かった。

 報告書は「韓国はOECD加盟国の中で人口に対する医療人材の数が少ないが、それに比べて医療サービスの利用頻度は高く、病床数や機器は非常に多い水準」だとし、「医療の質の領域では、急性期疾患やがん患者に対してはOECD加盟国の中では高い(良好な)一方、一次医療やメンタルヘルス関連の医療は低い水準を示しているため、改善が求められる」と分析している。

チョン・ホソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1116255.html韓国語原文入力:2023-11-14 16:38
訳D.K

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