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金正恩総書記「敵対政策断念するまで軍事的攻勢」…「火星18型」発射を現地指導

登録:2023-07-14 06:46 修正:2023-07-14 08:40
金正恩朝鮮労働党総書記兼国務委員長は、「新型大陸間弾道ミサイル『火星砲-18』型の発射実験を現地で直接指導」し、「米帝と南朝鮮傀儡逆徒が反共和国敵視政策を断念するまで、軍事的攻勢を連続的に取っていくと再度確言した」と労働新聞が13日付で報じた/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 朝鮮労働党の金正恩(キム・ジョンウン)総書記兼国務委員長は、「新型大陸間弾道ミサイル『火星砲18型』の発射実験を現地で直接指導」し、「米帝と南朝鮮傀儡逆徒が反共和国敵対視政策を断念するまで、軍事的攻勢を連続的に取っていくと再三確言した」。北朝鮮の「労働新聞」が13日付で報じた。12日に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)が火星18型だと公表したかたちだ。

 同紙によると、金正恩総書記は「敵対勢力によって朝鮮半島の安全保障環境が脅かされている不安定な現状」を取り上げ、「核戦争抑止力強化路線の貫徹に少しの変化も、揺らぎもないだろう」と述べた。同紙は「敵対勢力の軍事的蠢動を抑止するための正当防衛権の強化の一環として、今月12日、ミサイル総局で朝鮮民主主義人民共和国戦略武力の主要な兵器体系である新型大陸間弾道ミサイル『火星砲18型』の発射実験を断行した」と報じた。さらに「今回の発射実験は冷戦時代を超える核危機局面に近づいた厳重な時期に、党中央軍事委員会の戦略的判断と重大決心によって進行された」と意味付けした。

 同紙は「米国が40年ぶりに戦略核を搭載した原子力潜水艦を南朝鮮に投入し、朝鮮半島地域に核兵器を再び持ち込もうと企んでいる」とし、「米国は原子力推進潜水艦と核戦略爆撃機を朝鮮半島とその周辺に頻繁に出没させ、地域情勢をこれまでにない核戦争の瀬戸際に追い込んでいる」と主張した。また、韓米首脳が4月26日に発表した「ワシントン宣言」を「反共和国核対決綱領」だと非難した。

労働新聞は12日の「火星砲18型」の発射実験は「1段は標準弾道飛行方式、2・3段は高角飛行方式に設定」され、「周辺国の安全にいかなる否定的影響も及ぼさなかった」と強調した/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 今回の発射実験射は「新型大陸間弾道ミサイルの兵器体系の技術的信頼性と運用信頼性を再確認することを目的に行われた」と同紙は報じた。北朝鮮初の固体燃料ミサイル「火星18型」の発射実験は、4月13日にも金正恩総書記の現地指導のなかで初めて行われ、今回が2回目。

 発射実験は「1段は標準弾道飛行方式で、2段と3段は高角飛行方式に設定」され、「周辺国の安全にいかなる否定的影響も及ぼさなかった」と同紙は強調した。また「最高高度6648.4キロ、距離1001.2キロで4491秒(1時間14分51秒)間飛行し、朝鮮東海公海上の目標水域に正確に着陸した」と付け加えた。正常角度の発射なら、米本土全域に到達できる1万5000キロの飛行も可能と推定される。

 金正恩総書記は「発射実験の結果に大満足し、国防科学研究部門の科学者・技術者全員に熱烈な祝賀と感謝の意を表した」と同紙は報じた。一方、国連安全保障理事会巡回議長国である英国代表部はツイッターで「北朝鮮がICBMを発射したことを受け、安保理は13日午後(現地時間)、緊急会議を開く」と明らかにした。

イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1099918.html韓国語原文入力:2023-07-13 14:57
訳H.J

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