米国や東南アジアなどで異例に早い猛暑現象が発生しているが、地球温暖化とエルニーニョがこのような現象の原因だと指摘する声があがっている。今年の夏は朝鮮半島でもかなりの猛暑となると予想される。
全南大学地球環境科学部のハム・ユグン教授は、16日午前のCBSの番組「キム・ヒョンジョンのニュースショー」でのインタビューで、世界各地で発生している異例の猛暑現象について「過去にスーパーエルニーニョが起きた時の影響より高温現象がはるかに明確に現れている」、「地球温暖化とエルニーニョが重なって現れる効果と考えるべきだ」と説明した。
エルニーニョとは、東太平洋の熱帯海域の水温が平年に比べ0.5度以上高まる現象だ。エルニーニョが発生すれば、太平洋の中央部付近の対流活動が強まるため、南米などの地域では平年より雨が多くなり、オーストラリア北部などでは干ばつや山火事などが発生する。このうち、水温が1.5~2度以上高まるなど、水温上昇が大きいものをスーパーエルニーニョと呼ぶ。
2015年末~2016年にはスーパーエルニーニョが発生したが、2016年は過去で最も暑い年として記録されている。専門家たちは、今年もスーパーエルニーニョが発生する可能性が高いとみている。世界気象機関(WMO)は最近発表した報告書で、今年下半期からエルニーニョによって地球のいたるところで猛暑、洪水、干ばつが発生することが予想されると警告している。
ハム教授はまた、今年は7~8年前に発生した激しい蒸し暑さが再現される可能性があると述べた。ハム教授は「7~8年前の、自動車のボンネットの上で卵が固まってしまうほどの暑さが襲ってくる可能性はあるか」と司会者に問われ、「そのような状況が十分に発生しうると予想する」と答えた。ハム教授は「スーパーエルニーニョ(が発生した記録)だけを選んで分析すると、(朝鮮半島では)降水よりは温度上昇の方が若干目立つ」と付け加えた。