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韓国人によるスタートアップ、半数は「グローバル創業」…シリコンバレーに集中

登録:2023-01-26 06:29 修正:2023-01-26 07:33
米カリフォルニア州シリコンバレーの中心地サンノゼ=ゲッティイメージバンクより//ハンギョレ新聞社

 韓国人が創業に関わり、海外に進出したスタートアップ(新生企業)の半数以上が韓国に親企業を置かず、海外で創業した「ボーン・グローバル」企業であることが調査で分かった。

 大韓貿易投資振興公社(KOTRA)が世界52カ所の貿易館を通じて管轄地にある海外に進出したスタートアップの現況を調査し、25日に発表した結果によると、北米やアジア、欧州など29カ国にある韓国人創業者のスタートアップ259社中51%(132社)がボーン・グローバル企業であることが調査された。今回の調査は昨年12月5日から今年1月6日まで行われ、創業者のうち1人以上が韓国人であるスタートアップを対象にした。ここでスタートアップは革新技術・ビジネス分野の業歴10年以内の企業を意味すると、KOTRAは説明した。

 ボーン・グローバルのスタートアップの割合は、2020年(37%)及び2021年(46%)の調査よりも高くなった。

 韓国人が創業したスタートアップの進出地域は北米が36.7%で最も多く、このうち半数ほど(48.4%)が米カリフォルニア州シリコンバレーに位置していることが分かった。北米地域の割合は2020年(48.1%)と2021年(40.4%)の調査に比べて減少した。北米に続き、中国19.7%、東南アジア15.4%、欧州10.8%、日本6.2%の順だった。

 進出分野は人工知能(AI)が8.88%、ライフスタイル(ファッション・レジャーなど)が8.11%、モバイルが7.72%、ゲーム・エンターテインメントが7.34%、バイオ・ヘルスケアが7.34%、ビューティーが6.56%などで、比較的多様な分野にわたっていた。進出の形は海外法人を設立した事例が95%で大半を占めており、連絡事務所または支社の形で進出したスタートアップは2.7%、その他が2.3%だった。進出方式は単独投資が76.5%で最も多く、海外企業と合弁投資した事例が8.1%、海外の支社を本社に転換した「フリップ」が5.0%だった。

 2021年調査当時の韓国人創業のスタートアップ198社のうち17社は廃業し、3社は企業公開(IPO)や買収・合併(M&A)などを通じて企業価値を現金化する「イグジット(Exit)」に成功したことが分かった。

 KOTRAは2020年から毎年、韓国人が創業し海外に進出したスタートアップの現況調査を行っており、これを活用してスタートアップ海外進出支援戦略を樹立していると明らかにした。

キム・ヨンベ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/global/1076848.html韓国語原文入力:2023-01-25 11:12
訳H.J

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