サムスン電子は18日、イ・ジェヨン会長がオリバー・ツィプセBMW会長と会い、電気自動車(EV)用バッテリーに関する協力方案などについて議論したと明らかにした。
サムスン電子によると、イ会長は17日午前、訪韓したオリバー・ツィプセ会長と仁川市永宗島(ヨンジョンド)のBMWドライビングセンターで面談し、BMWの最新EVに搭載したサムスンSDI製の「P5」バッテリーの供給など、両社間の協力関係を強化することにした。この席には、サムスンSDIのチェ・ユンホ社長、BMWのチャン・フィリップ・パラン首席副社長、BMWコリアのハン・サンユン社長などが同席した。
これに先立ちBMWコリアは、フラッグシップ大型セダン第7世代シリーズを16日に韓国国内で公式発売し、サムスンSDIのP5バッテリーセルを搭載した純EVモデル「The new i7」を発表した。P5バッテリーは、ニッケル含有量88%以上のハイニッケル陽極材とシリコン陰極材を使用し、従来のEV用バッテリーよりエネルギー密度を高め、材料費を下げたとサムスン電子は説明した。サムスンは2009年、BMWとEV共同開発プロジェクトを開始し、2019年にはEV用バッテリーの長期供給協約を締結するなど、長期にわたりパートナー関係を維持してきた。両会長はこの日、The new i7の韓国国内出庫1号及び業務用車両の引渡し式を共にした。
イ会長は「BMWと共にすることができてとても嬉しい。今後も両社間の協力を強化していこう」と述べた。オリバー・ツィプセ会長は「電動化においてサムスンはきわめて重要なパートナーの一つだ。わが社の自動車に前例のない革新をもたらすため、パートナーの技術的潜在力を発掘し続ける」と述べた。