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文大統領「私が『帝王的大統領』だったか?…歪曲されたフレーム攻撃」

登録:2022-04-27 06:57 修正:2022-04-27 08:44
文在寅大統領とソン・ソクヒ元JTBCアンカーが今月15日、対談を行っている様子=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「帝王的大統領」という批判に対し、「歪曲されたフレームが作動した」と反論した。文大統領は「韓国の大統領制は決して帝王的ではなく、非常に民主的だ」と述べた。

 文大統領は26日、JTBCのソン・ソクヒ元アンカーとの対談で、「在任中、最も評価されなかったのは何か」という質問に、「私が帝王的大統領だったか」と問い返したうえで、このように答えた。文大統領は、「むしろ権限があるのになぜ行使しないのか(と言われた)」とし「なのに、なぜ帝王的大統領といわれるのか」と反問した。さらに「ならば、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領は帝王的大統領だったのか。非常に庶民的で気さくな方だった。大統領の権限は憲法に定められており、思うままに振るうことのできる莫大な権限があるわけではない」と付け加えた。

 文大統領は「過去の権威主義時代、権威主義の負の遺産の中で憲法や法律が定めた権限を超え、超法規的な権限を行使したのが帝王的大統領だ」としたうえで、「(それを)フレーム化し、(私を)攻撃したのだと思う」と強調した。さらに「過小評価された部分を言うならば、所得主導成長、最低賃金引き上げ、労働時間の短縮などの部分が経済的に悪い影響を及ぼしたというのは間違っている」とし、「正当な評価を望む」と述べた。

 一方、文大統領は任期中、マスコミとのコミュニケーションが足りなかったという指摘について、コロナ禍の影響が大きかったと答えた。文大統領は、「朴槿恵(パク・クネ)政権と李明博(イ・ミョンバク)政権などに比べて、記者会見の回数が少なくなかったと言うのは、期待とは異なる」という趣旨の質問を受け、「記者会見の方式だけでなく、国民と直接会ったり、国民請願を通じて答えるなど、多くの努力を傾けたと思うが、新型コロナ(の感染拡大)がコミュニケーションを妨げたという事情を勘案してほしい」と述べた。ただし「コミュニケーション不足と言われないよう、さらに努力を傾けるべきだった」と付け加えた。

イ・ワン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/1040518.html韓国語原文入力:2022-04-2623:25
訳H.J

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