先週の1日当たりの新型コロナウイルス感染者数は3000人台、1日当たりの入院中の重症病者数は800人台で、両者とも減少傾向にある。しかし、全世界でのオミクロン株拡散の影響で、韓国国内でも海外からの流入感染者が連日200人ほどが確認されている。
中央事故収拾本部(中収本)と中央防疫対策本部(防対本)の9日の発表によると、1月第1週(1月2日~8日午前0時)の1日当たりの新規感染者数は約3682人(国内3507人)。昨年12月第5週間(12月26日~1月1日)の4745人(国内4644人)に比べると1063人ほど減少した。入院中の重症患者も、6日から9日まで4日連続で800人台(882人→839人→838人→821人)。中収本は「1日平均の感染者数が1週間前に比べて約1000人減少した」とし「重症患者も昨年12月13日から24日ぶりに800人台にまで減少するなど、確実な減少傾向を示している」と評価した。
しかしオミクロン株の拡散により、全世界でコロナ感染者が急増している。世界保健機関(WHO)の発表によると、昨年12月27日から1月1日までの1週間の全世界の新規感染者は952万488人で、前の週から70.9%増加し、死者は4万1178人で同期間に9.6%減少した。連日にわたって過去最高の感染者数が出ている米国は、満17歳以下の入院患者の1週間の増加率が11.4%と全年齢層のうち最も高い。英国は3週連続、フランスは4週連続で、1週間の新規感染者数が過去の記録を更新している。日本も5週連続で増加している。
オミクロン株の拡散に対する懸念は韓国も例外ではない。9日午前0時現在で、海外から流入した新規感染者は236人。この数は、清海部隊の集団感染で309人の感染者が発生した昨年7月22日に次ぐもの。ここ1週間は、135人→135人→210人→194人→188人→210人→236人と、増加傾向がはっきりしている。防対本は「韓国との交流が多い欧米圏で最高値の発生傾向が明らか」だとし「海外での感染者の発生によって流入する患者が増加している」と分析した。そして「オミクロン関連の国内外の発生状況、危険度評価の結果など、変化する外部状況を引き続き把握中だ。これをもとに現行の措置の効果と補完措置を、海外流入状況評価会議および新種変異対応汎省庁タスクフォースの会議などで検討する」と述べた。
集中治療室の週間稼働率は、昨年12月第5週の71.9%から1月第1週は56.9%へと15.0ポイント下がった。首都圏は58.4%、非首都圏は53.7%だった。準重症病床の稼働率は45.2%、中等症病床は40.0%で前週の50%台から低下し、病床運営は安定していると中収本は評価した。病床待ちの患者も昨年12月29日から「0人」となっている。
ワクチンの3回目の接種者は先週253万人あまり増加し、9日0時現在で累計2101万6097人。重症化や死亡の危険性が高い60歳以上の高齢層は1114万人を超え、接種率は81.1%。10日現在で2回目の接種(ヤンセンファーマは1回目)から180日が過ぎ、防疫パス(接種証明・陰性確認制)の有効期間が終了している約607万4000人の3回目の接種率は94.3%(573万人あまり)。
未接種者と青少年の予防接種率も上昇している。先週中に約10万人の未接種者が1次接種を受けたことで、18歳以上の1次接種率は9日0時現在で96.2%となった。13~18歳(2004年1月1日~2009年12月31日の間に生まれた人)の接種率は、1回目が77.1%、2回目が58.5%。