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米国務次官補が訪韓…産業通商資源部を訪れる理由は?

登録:2021-11-10 06:34 修正:2021-11-10 07:04
ダニエル・クリトンブリンク米国務次官補(東アジア太平洋担当)/AFP・聯合ニュース

 10日に来韓するダニエル・クリトンブリンク米国務次官補(東アジア太平洋担当)が、外交部だけでなく産業通商資源部とも協議日程を調整していることが分かった。与野党の大統領候補との面会も進められており、注目を集めている。

 クリトンブリンク次官補は11日午前、ヨ・スンベ外交部次官補と韓米次官補協議を行う予定だ。今年9月に就任したクリトンブリンク次官補の初めての訪問であることから、初顔合わせを兼ねて昼食も共にするという。クリトンブリンク次官補は同日午後、チェ・ジョンゴン外交部第1次官との会談も計画されている。東アジア太平洋担当次官補は米国務省で韓国、日本、中国などを担当する実務総括責任者で、今回の協議では韓米2国間関係だけでなく、朝鮮半島問題や地域およびグローバル懸案まで広く協議するものとみられる。

 2泊3日予定のクリトンブリンク次官補の訪韓日程の中で、経済外交関連の動きが目を引く。これまで、東アジア太平洋担当次官補の訪韓日程は対話の相手である外交部次官補に加え、朝鮮半島平和交渉本部関係者との協議が大半だった。必要に応じて統一部側と接触することもあったが、産業通商資源部を訪問したり、外交部の経済外交調整官と個別に会うケースはほとんどなかった。

 外交部側によると、このような日程は米国側が先に提案してきたという。外交部当局者は「今年5月の韓米首脳会談以降、国務省レベルでも両国間協力の幅が広がった」とし、首脳会談の後続措置だけでなく、来月行われる韓米高官級経済協議会(AED)などを含め、幅広い経済分野を議論することになると述べた。同時に、対中国牽制の一環として、ジョー・バイデン政権が目指している同盟と友好国を中心とした「サプライチェーンの再編」など、経済安保的アプローチに重きを置いたものと見られる。

 クリトンブリンク次官補は今回の訪問で、与野党の大統領候補との面会も進めている。共に民主党のイ・ジェミョン候補とは11日午後、国民の力のユン・ソクヨル候補とは12日に、面会日程を調整しているという。彼らの対米・対北朝鮮政策の方向を探るためとみられる。これに先立ち、第19代大統領選挙を控えた2017年3月には、ジョセフ・ユン国務省北朝鮮政策特別代表(当時)が訪韓中に政府当局者と協議するほか、一部の大統領候補やその関係者たちと接触した。

 7~10日の訪日後に韓国を訪れるクリトンブリンク次官補は12日に帰国する予定だ。

キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/1018591.html韓国語原文入力:2021-11-09 16:58
訳H.J

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