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米中、7カ月ぶりの高官級会談で「衝突回避」に合意

登録:2021-10-08 09:51 修正:2021-10-08 10:42
米国のジョー・バイデン大統領(左)と中国の習近平国家主席。米国と中国は今月6日、スイスのチューリッヒで開かれた高官級会談で年内にオンラインでの両国首脳会談の開催に合意した/AFP・聯合ニュース

 約7カ月ぶりに再開された米中高官級会談で、両国が衝突と対決を避けることにしたと、中国官営メディアが一斉に報じた。米国側では「ジョー・バイデン政権発足後、最も深い対話を交わした」という評価が出た。米中は、年内に両国首脳間のオンライン首脳会談を開催することで合意した。

 官営の「中国中央放送」(CCTV)は7日、「楊潔チ中国共産党外交担当政治局員とジェイク・サリバン米大統領補佐官(国家安保担当)は6日、スイスのチューリッヒで会談し、両国関係と共通の関心事である国際および地域問題について、全面的で、率直で、深みのある意見を交わした」とし「会談は建設的であり、相互理解を深めるのに役立った」と報じた。

 同放送は「双方は9月10日になされた両国首脳間の通話の精神を実践するために行動することで合意した」とし、「戦略的な疎通を強化し、対立を管理するための措置を取り、衝突と対決を避け、共通利益を追求し、中-米関係が再び健全で安定した軌道に復帰できるよう共に努力することにした」と伝えた。

 楊政治局員は会談で「中-米が両国関係をうまく管理できるかに、両国の国民の根本利益と将来の世界の名分がかかっている」とし「中-米協力は両国をはじめ世界にも利益になるが、中-米が対決すれば両国はもちろん世界にも厳しい損傷を与えることになる」と強調した。

 さらに「中国はバイデン大統領が最近、中米関係に対して積極的な態度を示した点を重視し、米国が中国の発展を妨げる意思はなく、『新冷戦』を煽ることもないと明らかにしたことに注目する」とし「米国は両国関係が互いにプラスになるという点を深く刻み、中国の対外政策と戦略的意図を正確に把握しなければならない」と述べた。さらに「中国は『競争』が中-米関係の未来を定義することに反対する」と付け加えた。

 放送は「楊政治局員は台湾、香港、新疆、チベット、南シナ海、人権などの問題に対する中国の厳正な立場を明確に説明した」とし「米国側に中国の主権と安全、発展利益を尊重し、先に言及した問題を利用して中国内政に干渉することのないよう要求した」と伝えた。

 ホワイトハウス側は資料を発表し、今回の会談の目的について「米中首脳間の通話で米中競争を責任をもって管理するための疎通チャンネルを維持することの重要性に言及したことに対する後続措置」という点を再度強調した。

 ホワイトハウスは「サリバン補佐官は、世界的次元の問題の対応のために米中が協力できる部分について言及し、両国関係のリスクを管理する方案も提示した」とし、「人権と新疆ウイグル自治区、香港と南シナ海、台湾問題などと関連した中国の行動に対する米国の懸念についても言及した」と明らかにした。さらに「サリバン補佐官は両国間の競争を責任をもって管理するための米中高官級の疎通を継続すると述べた」と伝えた。

 約6時間にわたる同日の会談で、両国は年内にバイデン大統領と中国の習近平国家主席がテレビ会議による首脳会談を開くことで合意した。首脳会談の方式と議題については、両者が引き続き協議を進めるという。

 政治専門メディア「アクシオス」は、ホワイトハウスの高位当局者の言葉を引用し「バイデン政権発足後、最も深い議論だった」とし、「3月のアラスカ州アンカレッジで開かれた高官級戦略対話の時とはムードが違った」と伝えた。同当局者は「今回の会談は、今後米中競争が激化した場合に生じ得る『誤った判断』を避けるための基盤を作るのに重要な契機となった」と付け加えた。

北京/チョン・インファン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/china/1014240.html韓国語原文入力:2021-10-07 14:09
訳C.M

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