文在寅(ムン・ジェイン)大統領は30日、憲法機関長を大統領府に招いて昼食を共にし、韓米首脳会談や主要7カ国首脳会議(G7サミット)出席などの海外訪問の結果について説明した。文大統領は「韓米同盟は、軍事安保同盟を超えて包括的かつグローバルな同盟へと発展しつつある」と述べた。
文大統領はこの日、パク・ビョンソク国会議長、キム・ミョンス最高裁長官、ユ・ナムソク憲法裁判所長、キム・ブギョム首相と共にした席で、「韓国の国際的地位は非常に高まり、役割も非常に大きくなった」とし、このように述べた。最高裁判事でもあるノ・ジョンヒ中央選挙管理委員長は、裁判の日程があり出席しなかった。
文大統領は「就任当初は、韓国がろうそく集会を通じて非常に平和的かつ文化的な方法で民主主義を回復し、政権交代を果たしたということに対し、世界各国が驚嘆したが、コロナ禍の危機状況を経たことで、韓国の防疫能力、経済的力量について高く評価した」と述べた。
5月の韓米首脳会談の成果については「従来の軍事安保を超え、さらには防疫への協力、そして我々が保有している半導体、バッテリー、移動通信、ワクチンといったグローバル・サプライチェーンに対する緊密な協力を米国から要請され、また気候変動への対応についても両国が緊密に協力しようとの要請があった」と紹介した。
パク・ビョンソク国会議長はあいさつで「機関長の辞任後の身の振り方の問題が韓国の公職者社会に影響を与えなければ良いが、という考えもある」と述べ、ユン・ソクヨル前検察総長とチェ・ジェヒョン前監査院長に対して苦言を呈した。