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LG電子、世界3位の自動車部品会社マグナと提携し合弁法人設立

登録:2020-12-24 06:28 修正:2020-12-24 08:27
//ハンギョレ新聞社

 LG電子が世界3位の自動車部品メーカーであるカナダのマグナ・インターナショナルと提携し、電気自動車のパワートレイン(動力伝達装置)分野の合弁法人を設立する。自動車で電動化が急速に進むグローバルな傾向にいち早く対応し、電気自動車の電装事業を成長の主軸として大幅に強化する構想だ。

 LG電子は23日、マグナとの合弁法人「LGマグナeパワートレイン」(仮称)を設立すると発表した。同社はこの日臨時取締役会を開き、自動車部品事業(VS)本部内のグリーン事業の一部(電気自動車に入るモーター、インバーター、車両充電器および駆動モジュールシステムなど)を物的分割し、合弁法人を設立する内容を議決した。LG電子が物的分割を通じて新設会社を設立し、マグナがこの新設会社の株式49%を買収する方式だ。新設会社の株式価値は9億2500万ドル規模で、持分51%はLG電子が、残りの49%はマグナが4億5300万ドルで買収する。来年3月、株主総会で物的分割と合弁法人の設立承認が行われれば、7月ごろ合弁法人が発足する。本社は仁川(インチョン)に設けられ、この事業と関連した役員と社員約1千人が合弁法人に移動する。

 モビリティ技術会社のマグナ(本社カナダ・オンタリオ)は昨年、グローバル自動車部品分野で世界3位(売上高基準)で、パワートレインのほかにシャーシや内・外装など多様な自動車部品を生産し、グローバル完成車メーカーに供給している。パワートレイン分野の統合システム設計や検証などエンジニアリング力を持つ会社として知られる。LG電子は、電気自動車のパワートレインの中核部品であるモーターやインバーターなどに対する技術力および製造競争力を備えている。LG電子側は「今後、合弁法人はマグナをはじめ、多様な顧客会社から新規受注を期待できる」とし、「電気自動車のパワートレイン事業にさらに集中し、事業競争力を高めるために合弁法人設立を決めた」と述べた。

LG電子の電気自動車パワートレインの中核部品である駆動モーター//ハンギョレ新聞社

 これに先立ち、LG電子は自動車部品事業を成長の主軸に育成するため、2013年に自動車部品(VS)事業本部を新設した。今回の合弁会社の発足を通じ、今後、VS事業本部(インフォーテインメント中心)、ZKW(ランプ)、LGマグナeパワートレイン(パワートレイン)の3つの軸に分けて、自動車部品事業を進めることになる。有価証券市場に上場されたLG電子の同日の株価は、前日より30%近く高騰した。

チョ・ゲワン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/marketing/975580.html韓国語原文入力:2020-12-2402:36
訳H.J

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