職場の同僚に暴言や暴行を繰り返し、自殺へと追いやった加害者が懲役1年の刑を言い渡された。
昌原(チャンウォン)地裁統営(トンヨン)支部刑事2単独のチャン・ジヨン部長判事は29日、傷害・暴行・侮辱の疑いで起訴されたK被告(40)に対し、懲役1年を言い渡したと発表した。チャン部長判事は、検察の公訴事実をそのまま受け入れ「K被告は初犯だが、被害者が自殺したことを考慮すれば、実刑は避けられない」とし「ただし被告が初犯であることを考慮し、防御権保障の観点から法廷拘束は行わなかった」と述べた。
K被告は、統営市立火葬場で公務職として勤務中、同僚の被害者Aさんに暴言や暴行を加え、自殺へと追いやった疑いで起訴された。判決文によると、K被告は昨年4~5月ごろ、10歳年上の被害者と事務所で口論となり、弁当用のスープの器をつかみ、被害者の頭の上からかけたうえ、胸ぐらをつかんで転倒させた。他の人たちがいる場で「何の必要もないゴミのような人間」と何度も暴言を吐いた。結局、被害者のAさんは昨年5月30日に自殺した。
その後、Aさんの娘が「父が社内いじめを受けて自殺した」とし、大統領府国民請願掲示板に真相究明を求める請願書を上げた。Aさんの娘は「10年以上統営公設火葬場で働いていた父が、今年1月に入社した新しい同僚と摩擦が生じ、何度も暴言を浴び、暴行に苦しんでいた」とし「暇さえあれば父を苦しめ、『俺はコネがあって偉い人たちをたくさん知っている』と脅迫した」と訴えた。この請願には13万人以上の同意が集まった。